内容説明
身に覚えのない「仇討ち」の標的となった孤独な男。「異議申し立て」の最終期日は―明日。文芸誌や2ちゃんねるで物議をかもした満場騒然の長編小説!「すばる文学賞」受賞後の待望の第2作。
著者等紹介
朝倉祐弥[アサクラユウヤ]
1977年、和歌山県生まれ。2004年、第二八回すばる文学賞を受賞した『白の咆哮』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蒼
11
ある日しつこくドアチャイムが鳴らされ、10分近くたっても諦めない訪問者につい興味が湧き上がりドアを開ければ、見ず知らずの若い女性が「アダウチです」と言い放つ。主人公は何故会社を辞め引きこもり生活を送っているのかいつまでたってもその理由が明かされる事なく、心象風景ばかりが延々と続く。ついていけませんでした。2018/05/22
はなみずき
1
重い。息苦しいほど。だけど、ひたすらに不思議なくらい人間らしくなってゆく。社会とか人ととか地域とか自分という以外のものと関わらないことの見事な空虚さと間が、人の感情のあるところの負だろうが、不毛だろうが、屈折したなんだかでも、それに引っかかったところで縁がつながったところで、自分は生かされてしまう。死んでもらうために生かされているとわかった今一瞬だろうとも。人の感情が絡み合ってそれを受け取ったところで人は人らしくなってしまうんだろうか。・・・うまくいえないなぁ・・・。でもなんか心が熱くなった。2010/06/03
gurisan
1
★★☆☆☆ 施設で育った男が、だれとも関係を築けず、そしてそれをしたいと求めた時にはすでに手遅れで・・・。痛ましい人との「関係」。しかし、こんな男にも「恨まれる」ということで、しつこく執着している人間がいた。そこに救いを見いだす過程が淡々と描かれている。社会のひずみってこんな個人的な悩みが集結している。そういう意味では、とっても社会派な作品。だけど、堅くない。2010/01/08
ライフブルージーン
0
好きでも嫌いでもない2013/10/06
くっちゃ
0
ハラハラした展開を期待していたけれど、基本的には主人公の心理描写に重点がおかれていた。読者が一番気になる所を敢えて提示しない終わり方はキライじゃないけど、この作品に関して言えばなんか消化不良。2011/06/18
-
- 和書
- 死海文書の謎を解く