双葉文庫<br> 活動寫眞の女 (新装版)

個数:
電子版価格
¥748
  • 電子版あり

双葉文庫
活動寫眞の女 (新装版)

  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784575523065
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

京大生の<僕>は、古びた映画館で清家忠昭に出会い、彼のつてで映画撮影所のアルバイトをすることになった。ある日、清家は撮影所に現れた美しい女と恋に落ちる。しかし、彼女は三十年前に自殺したはずの女優だった――。清冽な叙情とたおやかな文章で綴る、青春恋愛小説の傑作。

内容説明

京大生になったばかりの“僕”は、町に馴染めず友人もできずにいた。そんなある日、古びた映画館で清家忠昭に出会い、彼のつてで映画撮影所のアルバイトを始める。そこで清家は美しい女性に心奪われる。だが彼女は三十年も前に自殺した大部屋女優だった―。清冽な叙情とたおやかな文章で綴る、幻想的恋愛小説。

著者等紹介

浅田次郎[アサダジロウ]
1951年東京都生まれ。95年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、『お腹召しませ』で06年中央公論文芸賞および07年司馬遼太郎賞受賞。08年『中原の虹』で吉川英治文学賞、10年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞受賞。15年紫綬褒章受章。16年『帰郷』で大佛次郎賞、19年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とん大西

132
叙情的です。ほどよく弛緩した京都の郷愁に耽溺するかのような読み心地。知らず学生時代の自分を重ね合わせながら、森見さんの「夜行」、「ニューシネマパラダイス」、村上春樹作品にみられる若き日の葛藤や謳歌を想起してしまう。昭和44年の太秦、京大生の彼らが出会った女-それは禁断の邂逅。映画産業華やかなりし頃の戦前、次代の女優として期待されていた伏見夕霞。30年の星霜を経て再び放たれたその美貌と愁い。幻影か現実か、躊躇いを失った彼と踏みとどまる僕、そして震える彼女。悠久の佇まいにとけていく慕情がなんともいえません。2021/05/09

つーこ

46
銀幕スターに現代人が恋する。そんな設定の話は時々あるがその中でもこれは秀逸だと思う。ノスタルジックな時代設定から始まり、『牡丹灯籠』のようなゾクッとさせる場面あり、ビタースイートな恋愛あり、後ろ髪惹かれるラスト。映画村なんかに行くと、つい誰もが妄想しちゃう昔との交差点。それを巨匠が描くとこうなるのだ!という感じ。昔の活動写真や映画、俳優に私がもう少し詳しければもっともっと楽しめたであろう事が残念でならないが。2020/05/18

となりのトウシロウ

42
幻想的な作品。三谷薫は京大文学部1回生。古びた映画館で清家忠昭に会い、意気投合する。太秦の映画撮影所でバイトを始めるが、そこで目の覚めるような美人に会う。しかし、彼女は30年以上前に自殺した大部屋女優だった。誰もが見入るような美人女優を見てみたいものの、過去からきた亡霊というのはやっぱり嫌かな。古き良き日本映画全盛時代をよく知らない自分に取っては、現実感の無い映画の中の世界で、この小説も浮世離れしたモノクロームの映画のような感じがする。しかし、あんまりよく分からなかったというのが正直なところ。2020/09/30

moonlight

32
昭和44年.映画館で知り合った京大生の三谷と清家、一方は生身の、もう一方は亡霊の女性と恋に落ちる。なんとも不思議な設定が違和感なく綴られた美しく哀しい物語。TVに取って代わられる前の日本映画への愛と失われたものへの渇望が物語の根底にある。あれ?作者は森見登美彦さんだっけ?と思うくらい京都の情景も濃く描かれていて物語の雰囲気を深いものにしてくれている。表紙の蓮の花は作中の法金剛院だと思うのだが、これからまさに花の季節かな。訪れてみたくなった。2023/06/22

えみ

29
ガラス細工のように脆く儚げな純愛。映画を愛し、映画の為に存在する美しき女の哀しき過去と恋のミステリー。そして何よりそんな彼女を愚かなほどに純粋に、切ないほどに清らかに、唯々愛した一人の男。京の町を舞台に静謐な刹那的時代の一瞬、まるで白黒映画を観ているかのように描かれた幽暗な恋愛小説。愛した者は30年前に自殺した大部屋女優でした…という衝撃!薄幸美人の微笑みで幾度となく背筋を凍らせた。まさかのホラーと古き良き時代の映画の引力に最後まで気が抜けない。男女の繊細な心情を驚くほど映した麗筆はさすがだと感嘆。2020/01/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14888752
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品