出版社内容情報
事件は起こる前に潰せ――そんな指針のもと、危険な組織や犯罪者を闇処理する警視庁特殊企画課に所属する山神翔二。そんな彼が今回手がけるミッションは、多国籍企業の外国人社長の特別背任に鉄槌を下すこと。財界や検察との虚々実々の駆け引きが繰り広げられる中、山神は全世界に向けて「暴露工作」を発動する。工作シリーズ第3弾!
内容説明
事件は起こる前に潰せ―そんな指針のもと、危険な組織や犯罪者を闇処理してきた警視庁特殊企画課工作班に所属する山神翔二。そんな彼が今回手がけるミッションは、日本の危機。仏ルグラン社が、王産自動車を完全子会社化しようと動き出した。背後には仏政府の産業植民地化政策が!?緊急事態に、警視庁は特殊企画課を部に昇格させることを決定。工作課の課長に就任した山神は各部署より精鋭を結集させ、仏政府に対して「暴露工作」を始動させる!
著者等紹介
沢里裕二[サワサトユウジ]
青山学院大学経営学部卒業。広告代理店、レコード会社に勤務の傍ら小説を執筆し、2012年に『黄金の驟雨』(桜沢裕二名義)が第七回ちよだ文学賞の最終候補に。同年『淫府再興』にて第二回団鬼六賞優秀賞を受賞。以後、本格的な執筆活動に入る。2015年には『処女刑事』がベストセラーに。ハードボイルド風スラップスティック小説の新旗手として、人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Katsuto Yoshinaga
6
先に読んだ「熱狂工作」に、「ビール、弁当、エロ本の三点セットは新幹線乗車の必需品」とあった。そこは、エロ本ではなく「実話誌」といって欲しい。沢里作品は実話誌小説というジャンルなんだから。そんな本号で取り上げられた記事は、日仏自動車メーカーのCEO逮捕である。「フランスは産業社会主義国家だ。自国の国営企業をグローバル化(中略)…。その発想は中国と同じだ」「日本の同盟国は米国のみ。準同盟国は英国と豪州。フランスはあくまで友好国」なんてことも書いてあるわけだが、エロネタと詐欺ネタもある。オモロイね、沢里先生。2020/06/03