出版社内容情報
過去に、本能に任せて人間の命を奪ってしまったことから、人間と接触しないように暮らしていたヴァンパイア。彼は、ある時不意に、心臓病を患った女の子・ひーちゃんと出会う。
人間への渇望と戦いながら、ひーちゃんや、そのお父さん、お母さんとの友情を育んでいくのだが……。
不器用なヴァンパイアとひーちゃんの家族との、優しくて切ない物語。
内容説明
過去に、本能に任せて人間の命を奪ってしまったことから、人間と接触しないように暮らしていたヴァンパイア。彼は、ある時、心臓病を患った女の子・ひーちゃんと出会う。養分としての人間への渇望と戦いながらも、ひーちゃんや、そのお父さん、お母さんと不思議な友情を育んでいくのだが、そんな中ひーちゃんの容態は悪化してしまい…。不器用なヴァンパイアとひーちゃんの家族との、優しくて切ない物語。
著者等紹介
蘇芳野かず[スオウノカズ]
山口県人。2012年、初めて手にしたガラケーでエブリスタに出会い、初めて小説を書く。この処女作『少女とヴァンパイア』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかだ
46
まぁまぁ、そうなるやろうなという想像のコースを走ってくれた。しかもラストには想像を少し上回るサプライズを用意してくれていて、オープニングと繋がる小粋なサービス付き。人を殺す事に罪悪感を覚え、人間と接触しないように細々と生きているヴァンパイアが、ある時心臓病を患った少女・ひーちゃんと出会う。ひーちゃん&その家族との日々で育まれていく、あたたかく切ない絆の物語。まぁまぁ、このあらすじ見て今頭に浮かんだそんな感じの物語。お父さんのキャラが色々とやぶから棒っていうか不協和音的である意味この物語のフックになってる。2019/11/11
麻友
3
古本購入読了。大体5時間半位で読めた。ある時出会った心臓疾患を持つ少女に心惹かれたヴァンパイアの話。まぁ、そうなるかなと思ってた王道のラストではありましたが読みやすかった。2020/03/24
ぶん
2
他人に何かをしてあげたいと強く願ったことはありますか。不器用なヴァンパイアが生まれて初めて他人のために何かしてあげたいと思うようになる過程を描いた心温まる素敵なお話でした。終始優しい世界観で、言葉一つ一つが丁寧に描かれており、まるで絵本を読んでいるような感覚になります。明るい話かと言われると決してそんなことはないのですが、ひーちゃんの一挙手一投足がとても微笑ましくうまく中和されているなと感じました。ラストの方向はなんとなく着地点が分かるのですがすっと涙が流れてきました。他人を想う気持ちは素敵な物ですね。2019/02/27
amy
0
最後にホッとして、ホロリとしました。 強烈な感動ではないですが、久しぶりにドキドキしました。 2023/01/11
みやび
0
☆32019/12/15