双葉文庫<br> 週末の人生―カフェ、はじめます

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双葉文庫
週末の人生―カフェ、はじめます

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575521801
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

将来に漠然とした不安を抱え、代わり映えのしない日常には飽きている。そんな、ちょっとお疲れ気味の中高年に手にとってほしい、少し勇気を出して、新しいことにチャレンジする物語。40半ばの井本正美は、近所に洋風のあしらいのあるかわいい古民家を見つけ、そこを間借りして土日限定のおにぎりカフェを開くことを決意する。家主のムツさんはまさに「おばあちゃんの知恵袋」といった人で、おいしい焼きおにぎりの作り方、100年続くぬか床など、正美の目を輝かせてくれる。独身で特に趣味もない正美だったが、俄然「週末の人生」が変わり始めた――。『カフェ、はじめます』を文庫化に際して改題。

岸本葉子[キシモトヨウコ]
著・文・その他

内容説明

古いけど、玄関とかは一部洋風の、なんとも言えずかわいい家!43歳の井本正美はある日、近所の独居老人、ムツと知り合う。そしてひと目惚れしたその家が取り壊される危機だと知るや、間借りしておにぎりカフェを開くことを決意する。ムツからとびきり美味しい糠漬けの秘訣を教わり、ムツに輪をかけてクセの強い娘の了解を取りつけ、改装を安く済ませ…。特に趣味もなく社交的でもない正美の“アラフォーにして人生初の冒険”、休日に始めてみます!人気エッセイストによる初の長編小説。

著者等紹介

岸本葉子[キシモトヨウコ]
1961年神奈川県鎌倉市生まれ。エッセイスト。東京大学卒業後、保険会社勤務を経て、中国に留学。2003年、自らの闘病を綴った『がんから始まる』が大きな反響を呼ぶ。著書多数。『週末の人生―カフェ、はじめます』(単行本『カフェ、はじめます』/中央公論新社刊を文庫化に際して改題)が初の長編小説となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

74
地に足のついた小説。もちろん、岸本さんのキャリアからいって文章は洒脱。人生と題名にあるように、ちょっとした出会いから広がる生活=人生なのだと思わせてくれる。安易に恋愛などふわふわした方向に流れないのが現実的でよかった。2019/01/27

さくらさくら

57
43歳の正美さんがひょんな事で知り合った1人暮らしのおばあちゃんのムツさんのお宅を借りておにぎりカフェをオープンするお話。物語には恋愛も無くて、43年間堅実に変わり映えのない日常を過ごしてきた独身・アラフォー女子がムツさんのお宅に惚れ込み残したくて‥。私はこの本好きだなあ。年を重ねた焦りや不安、古い物が消えて行く寂しさ、自分にも思い当たるフシがある話だ。よくある食べ物小説とはチョット違うかもしれない。2020/10/27

yomineko@ヴィタリにゃん

53
最近気になっている野菜料理がお得意の岸本葉子さんの初長編小説です。実はエッセイだと思って借りたのですが、小説だと知って、最後まで読めるかなと思いましたが、結構面白かったです。週末だけのカフェ、しかもおにぎりとお茶とお漬物!で、場所は吉祥寺なら絶対行くでしょう!2021/12/07

36
濃ゆい作品が続いたのでほっこり。同年代、同じ様な境遇としては、こういうチャレンジ出来る事は素晴らしい。正美のクヨクヨが少し読み進め辛かったけど、最後のシーンに救われました。2023/04/17

みなみ

27
一目ぼれした古民家を間借りして、おにぎりカフェを開くことを決意するアラフォー女性が主人公。現実的に続けられるのだろうかと心配になったけれど、「一年と続かないかもしれない…、 それでもいい、好きなことを存分にした期間が、人生の中で持ててよかったと、そのために注ぎ込んだお金や時間や労力を惜しくない」と言い切れる正美はかっこいい。ただ、値段設定やメニューのバリエーション、宣伝方法等、まだまだ工夫の余地はありそうだと思いつつ読了。2022/02/02

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