出版社内容情報
「イヤだ」と言えない。いつも自分が我慢してしまう――そんな人の心理を解き明かし、もっとラクに生きるためのヒントを提示する。
加藤諦三[カトウタイゾウ]
早稲田大学名誉教授
内容説明
「イヤだ」と言いたいのに言えない。いつも自分が我慢してしまう―。人づきあいでひどく疲れるのはどうしてなのか。
目次
第1章 なぜ内にこもってしまうのか(「恥ずかしがり屋」はこんな人;自己表現が苦手な人たち;頑張っている自分に自信がない;問題はだれにでも潜んでいる)
第2章 「恥ずかしがり屋」の深層心理(自分を責める;低い自己評価;矛盾した心理;予期不安)
第3章 四つの社会的恐怖の呪縛(子どものころからの恐怖感;失敗するのが怖い;他人から否定的に評価されるのが怖い;断られるのが怖い;親しくなるのが怖い)
第4章 信じることの大切さ(エディプス・コンプレックス;人間は順を追って成長する;自意識過剰)
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修士課程を修了。1973年以来、度々、ハーヴァード大学客員研究員をつとめる。現在、早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員、日本精神衛生学会顧問、ニッポン放送系ラジオ番組レギュラーパーソナリティー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ともも
9
うむむ、自分はめんどくさい性格だという認識はあったけど、まさか「恥ずかしがり屋」に分類されるとは思わなかった。人と喋るとき脇汗が滝のように流れるのは、嫌われるのが怖くて緊張してたのか( ̄▽ ̄;)なんだ、かわいいな私w2022/04/10
R・N
5
あてはまることが、結構あった。ただ、これを改善していくのは自分次第。自分のこれまで、やってきたことには自信を持って、自分の殻を破れるように無理せずに頑張っていこうと思った。2018/06/10
葉
5
タイトルでポイズンを思い出した自分は老いを感じる。人を信じられないのは、人を信じられる環境で育ってこなかったからだという。恥ずかしがり屋はハッキリと意志を伝えられず、気持ちを汲んでくれないことに傷つくらしい。自己主張できないことはストレスだ。予期不安に陥ることはあるが、攻めの姿勢をある程度は崩さず、安全型から成長型へと転換する必要がある。2017/05/23
定華
3
読み進める度に「私に当てはまる!」と納得する。いくら自分の性格や考え方は自分の選択によるものとは言え、幼少期の環境の影響で左右されてしまうのは仕方ない。当時は弱い立場にありながら、親元を離れたらそれはそれで危険なわけで離れられない。その中で身を守る術が我慢だった。その考えが当たり前になって大人になった結果拗らせた人間とされている。昔は必要な力だったなかもしれないが、今は違う。今のままの自分でもここにいていいと知るところから始める。言いたいことを言っても離れていかないひともいることを知ることから始めよう。
華子
2
読んでると自分と当てはまっていて「こんな面倒くさい人間」が真っ当な幸せにたどり着けるのか、と悲しくなった。あと、周りにいる人や関わりの会った人でこういう人居たなあ…と知ることも出来た。とりあえずわたしは満たされなかった幼少期の欲求を満たし、今の自分を認めて上げることからはじめないといけない。2018/10/29