出版社内容情報
芸人になることを諦めた池上省吾は、便利屋でアルバイトをしていた。ある日、古びたボクシングジムの前で佇む女性を見かける。聞くと、ジムに立ち退きを迫っているらしい。一枚かんで金儲けをしようとジムに通うようになる省吾だが、そこでひとりの若いボクサーと出会い、ボクシングに魅力を感じ始める。やがて省吾自身の中であることが……。『罪の声』の著者が、綿密な取材を重ねて描いた意欲作。息を詰めるボクシングシーンや人物の深い心理描写はまさに圧巻!
塩田武士[シオタ タケシ]
著・文・その他
内容説明
便利屋でアルバイトをしている省吾はある日、古びたボクシングジムの前に佇む女性、優香に出くわす。ジムに立ち退きを迫っているという彼女の話を聞き、金儲けになるかもとその話に乗る。だが、若いボクサー・勇気と出会い、時をともに過ごすうちに省吾の中であることが…。―軽妙な筆致で描かれる熱いドラマ。それぞれの“過去”を背負った人間たちがちらりと見せる意地やプライドに心が揺れる、成長と再生の物語。待望の文庫化!
著者等紹介
塩田武士[シオタタケシ]
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。新聞社勤務後、2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。同作は第23回将棋ペンクラブ大賞(文芸部門)も受賞。16年『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞。また「週刊文春ミステリーベスト10」(国内部門)で第1位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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