出版社内容情報
250万部を超える大ベストセラー青春小説「君の膵臓をたべたい」。その著者、住野よるの第二作目が、待望の文庫化。友達のいない少女、リストカットを繰り返す女子高生、アバズレと罵られる女性、一人静かに余生をおくる老女。彼女たちの“幸せ”は、どこにあるのか。「やり直したい」ことがある、“今”がうまくいかない全ての人たちに贈る物語。
住野よる[スミノヨル]
著・文・その他
内容説明
「人生とは和風の朝ごはんみたいなものなのよ」小柳奈ノ花は「人生とは~」が口癖のちょっとおませな女の子。ある日、彼女は草むらで一匹の猫に出会う。そしてその出会いは、とても格好いい“アバズレさん”、手首に傷がある“南さん”といった、様々な過去を持つ女性たちとの不思議な出会いに繋がっていき―。大ベストセラー青春小説『君の膵臓をたべたい』の住野よるが贈る、幸せを探す物語。
著者等紹介
住野よる[スミノヨル]
高校時代より執筆活動を開始。2015年『君の膵臓をたべたい』でデビュー。同作で2016年「本屋大賞」第2位、Yahoo!検索大賞“小説部門賞”など、数多くの賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 5件/全5件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カメ吉
327
やっと読了。不思議なお話しでしたが面白かった。後半は段々と予想通りの展開になり最後はやっぱりな結末でしたが読後感もよかった。マセた小学生の女の子が『幸せ』ってテーマを探し求めて出会った3人の大人の女性たちに導かれて『幸せ』に辿り着く。その過程がこの作品の題名に結びつくのか。この作品は一気に読めなかったのが残念でした。続けて読めたらもっと楽しめたかも。 2018/07/30
mae.dat
287
「人生とはまるで本棚みたいなものね」はい。「人生とはまるで◯◯の様なものね」が口癖の女の子小柳奈ノ花が、主人公の物語。『フォレスト・ガンプ』を思い起こさせますね。まぁ、全然関係ないのですけど。夢オチですから。でも「夢か、良かったー」チャンチャンって話ではなくてね。途中で、こう言う方向の話かな〜って読めるけど、思い起こすに、細かな伏線もあって良い感じです。奈ノ花ちゃんはちょっと我が強めでヒヤヒヤもします。良い子なんだけどね。最後は「薔薇の下で(秘密の意)」で締められますが、当然ポジティブに受け取りましたよ。2022/09/27
SJW
244
何故か涙腺が緩みっぱなしでした❗「人生とは~」が口癖のおませな小学生の女の子 奈ノ花。彼女は草むらで死にそうな黒猫を助け友達になり、一緒に散歩をしながら格好いいアバズレさん、手首に傷がある南さん、一人で住むお菓子作りが上手なおばあちゃんと知り合う。幸せとは何?と悩む奈ノ花が人を助けたり助けられたりしながら、成長していくストーリー。虐めで悩む子供達には、幸せを自分の手でつかむために是非読んでほしい。2019/04/12
ポップノア♪@読書停滞中
196
「人生とは○○のようなものよ」が口癖の聡明な10歳くらいの女の子が主人公。猫を連れていて「魔女の宅急便」ぽい雰囲気です。無理矢理類別するならノスタルジック・ファンタジーかな? 読み始めて、前作の「君の膵臓をたべたい」のようには泣けないなって思ってたけど、泣けました。本当に胸がキューって切なくなって、心地いい読後感(←初めて使った)を味わえます。ストーリーは予想通りなんだけど、言葉の紡ぎ方が上手いので腑に落ちました。読み終わった後、出会った全ての人に感謝したくなる、そんな作品です。小学校の同窓会したいなー。2018/09/15
インド
184
とある女子小学生が様々な人と出会い、本当の幸せを見つける物語。絵画、オレンジジュース、人生、猫、そして別れ。彼女を取り巻く3人の女性と1匹の猫は、自分のなかにしっかりとした芯をもち、しかしとても不安定な女の子をさりげなく救っていく感じがとても好き。そのひとつひとつが「西の魔女が死んだ」のおばあちゃんとの修行を思い出させてくれた。最後になっても、彼女にはイクジナシなアイツがいてくれるから、やはりとても幸福なんだろうな(ノ´∀`*)。別の作品の言葉。「人生は、優しくなるためにあると思うんです。」2019/01/19