双葉文庫<br> ブラック・ベルベット

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双葉文庫
ブラック・ベルベット

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575521160
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

魅惑のウイルスを求め、世界中を飛び回る凄腕ウイルスハンター・神原恵弥。彼がこの度訪れたのは、東西文化の交差点であるT共和国。この国では、全身に黒い苔の生えた死体が見つかっていた。そして、気鋭の女性科学者が入国後に突如消息を絶つ。ふたつを結びつけるのは、想像の域を遥かに超えた、ある事実だった――。

恩田 陸[オンダ リク]
著・文・その他

内容説明

東洋と西洋の交差点、T共和国。外資製薬会社の凄腕ウイルスハンター・神原恵弥が訪れた目的は、夢のような鎮痛剤と噂される「D・F」についてある人物から情報を得ることと、T共和国内で消息を絶った女性科学者を捜索すること。そしてもう一つは、密かに恋人関係にあった橘浩文と再会することだった。国内で見つかったという黒い苔に覆われた死体、女性科学者の足取り、「D・F」の正体、橘の抱える秘密…。すべての背景が明かされて浮上する、驚愕の事実。好評シリーズ第三作!

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年宮城県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『六番目の小夜子』が第3回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作に選ばれ、デビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞と第2回本屋大賞、06年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、07年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞、17年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木賞と第14回本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

200
神原恵弥シリーズ第3弾はトルコを舞台に「人が黒いカビに覆われて死ぬ」という奇妙な噂と「究極の麻薬」に絡む陰謀に振り回される恵弥…謎が謎を呼ぶサスペンスは面白いし、紀行ものとしても情景が目に浮かび、異国の匂いが漂ってくる。難点は人間関係が前2作を読まないと判り辛いことと、『MAZE』にあったホラー風味が残っていた方が盛り上がると思えたこと。個性的な「キャラもの」シリーズとしては確立したと思う(今回はエディがgood)。謎解きとしての深みはないが、恩田さん独特の「世界紀行ミステリ」として続くことを期待したい♬2019/06/28

相田うえお

116
★★★☆☆18077 シリーズ3作目。T共和国が舞台です。世界でTで始まる共和国は?タジキスタン共和国、トーゴ共和国、トリニダード・トバゴ共和国、で、トルコ共和国。本作品、国名などは『T』と ボカしてるのに、なぜか作品内でトルコ人とかトルコ航空,イスタンブールという固有名詞がバンバン出てくる...謎だ!(ちなみに共和国って、国民全体で国家を所有する様態、つまり君主が存在しない国〜。)さて、本作品はとにかくトルコに行きたくなる作品でした。(カッパドキアとか)個人的にはMAZEの不思議さがやっぱり好きかな。2018/09/11

えにくす

94
神原恵弥シリーズ第三弾。東洋と西洋の交差点、T共和国のイスタンブールで、一人の女性が殺される。読者はたちまち異国に飛ばされて、主人公と共に否応なく物語の事件に巻き込まれる。そこで夢の鎮静剤や黒い苔に覆われた死体、元恋人の橘の秘密など、ミステリー冒険活劇の物語が展開する。第一作の主人公時枝満が脇役として、久しぶりの登場。視点が変わり楽しめて読めるが、終盤の謎解きが読者は呆気ないと思うだろう。話が大きくなり過ぎて、回収するにはこれしか無かった。その代わり恩田作品にしては珍しく、謎は全て解けて無事シリーズ終了。2020/05/19

aki☆

69
シリーズ3作目。前2作の登場人物が勢揃い。舞台がトルコなので満と元カレ橘くんと恵弥の3人が揃うのは出来すぎ感があったけど、つくづく満は良い奴だし恵弥とのコンビは最高で、『ブラック・ベルベット』って何?『アンタレス』って誰?とラストで種明かしさせるまで分からない状態だったけど恵弥や満と共に観光地巡りを楽しみ、イライラとハラハラを楽しめた😅。3作を続けて読めたのも良かったかも。忘れないうちに続編が出てくれたら嬉しいな💕2019/07/14

とろこ

68
シリーズ物だと知らずに、第三弾となるこの作品を最初に読んでしまった。が、問題なく楽しめた。外資系製薬会社に勤める敏腕ウイルスハンター、神原恵弥。読み始めは、彼がオネエ言葉を遣うのに馴染めなかったが、バイであると分かってからは気にならなくなった。体が黒い苔に覆われて死ぬという噂。「アンタレス」と呼ばれる謎の男からの呼び出し…。高校時代に恋人だった橘との再会…。様々な要素が混沌としているが、恩田作品にしては珍しく、現実的なミステリ色が強かった。ラストも、恩田作品にしては珍しいクローズドエンドだった。2018/12/27

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