双葉文庫<br> 法廷ミステリ―松本清張ジャンル別作品集〈4〉

電子版価格
¥269
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

双葉文庫
法廷ミステリ―松本清張ジャンル別作品集〈4〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575519389
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



松本清張[マツモト セイチョウ]
著・文・その他

内容説明

トモ子の許嫁、宗一が殺人の主犯として逮捕された。事件当夜、宗一と寝ていたトモ子は、宗一が部屋を空けていた時間があったにも拘らず宗一と一緒にいたと証言する。一審二審と宗一は有罪になるが、トモ子は一貫して宗一のアリバイを主張。裁判は最高裁まで進み、差し戻される可能性が出てきた。そこでも、これまで通りの証言をするつもりのトモ子だったが、ある事を知り、心理に微妙な変化が起きる(「脊梁」)。ジャンル別作品集第4巻は「法廷ミステリ」。裁判や法律を扱いつつ、著者ならではの人間ドラマ5編を収録。

著者等紹介

松本清張[マツモトセイチョウ]
1909年福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市)生まれ。50年「西郷札」が懸賞小説に入選。その後、純文学・推理小説・歴史小説・ノンフィクションなど、広範な領域で常に“人間”を見つめ、その本質に迫る作品を発表しつづける。53年芥川賞、57年日本推理作家協会賞、67年吉川英治文学賞、70年菊池寛賞、90年朝日賞などを受賞。92年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ

40
舞台の時代が1世紀も離れていないというのに、このセピア感が強烈。とはいえ、リアルタイムでの思い出もあるから、既視感がたっぷり。法廷ミステリとはいうものの、検事、被疑者らの丁々発止を捉えるのではなく、関係者間に蠢く心情の綾、駆け引き等々。。が何とも仄暗く、昭和20~30年の世界が如実に映し出される。5全てはすらっと読めず、気分転換に読んだのに 逆に重苦しく、やっと読み終えて呻吟する始末。「晩景」や「脊梁」に炙り出される長期裁判事例の悲喜劇はじっとり脂汗が出る思いで読ませられた。やはり、凄い!清張さんは。2018/05/22

グラスホッパー

5
ジャンル別短編集、秀作。「脊梁」は、はじめてみる言葉で分水嶺の意味だった。2024/11/04

アン

5
法廷物は大好きですが、これはいわゆる法廷シーンは出て来ず、人生の中で法廷に関わることとなった人達の話でした。でもこれも大変好み。晩景をはじめ、理不尽に振り回されるのが切なかった。2018/07/21

Ryoko

5
6作品収録された短編集。恋人を無罪にするために嘘の証言をしていた女が男の裏切りを知ったときにとる行動が納得できる「脊梁」や苦労してきた女の計算された夫殺しが怖い「一年半待て」は面白い。昔好きで松本清張の作品をよく読んでたけど読み返してみると隙がないというか細かいというか小説じゃなく実際起こったことをそのまま書いているんじゃないかと思うような作品がある。この短編集の中では「晩景」2017/03/23

triton

4
法廷物が好きなので、松本清張だけ集めたなんて!と飛び付き。古いなというのもありましたが、やっぱりおもしろい。『一年半待て』が特に良かった。次は社会派ミステリー、行きます。2017/01/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11189346
  • ご注意事項

最近チェックした商品