出版社内容情報
矢月 秀作[ヤヅキ シュウサク]
著・文・その他
内容説明
水面下で武装化を図る市民団体“パグ”を内偵中の公安0課作業班員・藪野と友岡は東雲の武器密造工場に侵入。激しい銃撃戦の末、行方不明になる。事態を重く見た警視庁上層部は新たな作業班員の投入に着手。「刑事の匂いがしない者」として交番勤務の警官、瀧川に目をつける。少年課への異動を望む瀧川に仕掛けられる罠。壮絶な公安教育を経て0課に配属された瀧川にパグ潜入の非情命令が下る。話題沸騰のハードアクション、見参!
著者等紹介
矢月秀作[ヤズキシュウサク]
1964年兵庫県生まれ。様々な職業に従事し、文芸誌の編集を経て小説家へと転向。1994年に『冗舌な死者』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
こば本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
112
久しぶりに矢月さんのものを読んだのですが、他の方の刑事ものとは完全に異なるエンタテイメントだと思います。公安部がその人物を自分の陣営に引き入れるためにはどんな卑劣な手段をとっても引き入れるというところがすごいと感じました。物語としては政治家が絡んだりして今後も続きそうな気もします。2018/03/01
いつでも母さん
107
公安って、本当にこうなのでしょうか?『刑事の匂いがしない者』って、そこまでして公安の部員を作らなければならない国なの日本は?この先もこの国で暮らしても良いのでしょうか私・・って、わからないことだらけではあるのだが、とにかく面白く一気に読了した。瀧川君が無事に綾子の元に帰還出来て本当に良かったよ。そして、藪野と友岡が一緒に釣り宿をやってる姿を想像してちょっと胸が熱くなった。2016/02/09
きさらぎ
58
裏切りに次ぐ裏切り、誰が味方で誰が敵か? 二転三転する展開に「どっちなんだ?」とハラハラドキドキしっぱなし。 ただちょっと・・・あまりにも非情な人物が多い。 暴力や殺人シーンも多くて、拷問シーンなんかはほんと痛そう(汗) 撃たれて瞬殺される人が幸せに思えてくるほどの過激さです。 瀧川を公安部員にするための工作がひどすぎる。 でもラストがよかったので満足です。2016/07/13
Yosshiy
39
矢月さんの作品はどの作品も似た様な感じなのだが、時が経つと無性に読みたくなってしまう自分がいます^^; この作品は公安のやり方にイライラしながらも、瀧川を応援しハラハラドキドキしながら読了。完全に癖になってます(笑)何だろう?この苛立ちの中のドキドキやスピード感が良いのかな?飽きる事なく楽しめました^ ^2018/03/29
GAKU
39
矢月秀作さんの新作。交番勤務の巡査が公安に引き抜かれ3ヶ月の特訓を受け、悪の組織に潜入し戦うという単純なストーリー。「もぐら」シリーズ、「リンクス」シリーズ同様のB級アクション小説。マンネリ気味なストーリーにマンネリ気味な登場人物。たまたまテレビをつけたらサスペン劇場的な2時間ドラマが放映されていて、何の気なしに観ていたらなんとなく最後まで観てしまった。といった感じで、新作が出る度に読んでしまう。休日にのんびりと何も考えず読むには、丁度良いのではないでしょうか。新作出たら多分また読むだろうな。2016/01/16