出版社内容情報
ファームに落ちて因縁の若手キャッチャー達原と再会した寺谷和章は、復調の兆しが見えない中、取材に訪れた美人新聞記者と衝突する。だがある事件をきっかけに魔球が復活、やがて1軍復帰した和章は再起を賭け、超満員にふくれあがる甲子園のマウンドへと向かう。父の活躍を信じ続ける息子たち、宿命のライバルの登場。カープファンのみならず、熱い物語を求めるすべての読者に! 興奮と清々しさが胸を打つ長編小説。
内容説明
復調の兆しが見えず、広島カープの二軍球場で調整中のルーキー寺谷和章は、取材に訪れた美人記者伊勢谷仁美と新聞記事を巡って衝突する。そんな中、ある事件をきっかけに魔球が復活、やがて一軍に返り咲いた和章は再起を賭け、超満員にふくれあがる甲子園のマウンドへと向かう。父の活躍を信じ続ける息子たち、因縁の若手キャッチャー達原との再会、宿命のライバルにして孤高のスラッガー早野の登場―、圧倒的な興奮と清々しさが胸を打つ長編エンターテインメント小説。
著者等紹介
飛騨俊吾[ヒダシュンゴ]
1964年生まれ。神奈川県横浜市出身。会社勤めの傍ら小説を書き続け、長編小説「エンジェルボール」を電子書籍で個人出版、各方面から好評を博す。大幅な加筆と再編集を経て作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
159
デビュー戦から散々な結果だった、42歳ルーキー寺谷和章。やっぱり二軍落ちして、再調整。記者の仁美と衝突したり、因縁のキャッチャーと達原とお互いも心を開きあったり、いろいろある。でも見たいのは寺谷の一軍のマウンドでの姿。ちょっとした事件が寺谷の復活のきっかけをつかむ。そして、ついに寺谷の能力解放。すごいぞ、寺谷。頑張れ、寺谷。寺谷は中年の希望だあ。だけど、やっぱり一筋縄ではいかない。宿命のライバル登場。それはロッテの早野。おお、不気味な存在だあ。この二人の対決はどうなるのか、気になるわ。2021/11/15
s-kozy
85
今度は「クリスマスプレゼントに」と読友さんからいただいた心ワクワクするファンタジー野球小説の第2巻。エンジェルボールの使い方を覚えた主人公はついに初セーブを挙げる。そして、ヒーローインタビュー。このベタな王道過ぎる流れに泣けた、泣けた。宿命のライバル・「悪魔のバット」早野の背景も詳しく描かれ、嫌でも後半はどうなるのかと期待を煽られる。初対戦では完膚なきまでに打たれてしまった寺谷、どうやって早野を打ち取る?嗚呼、やっぱり僕も魔球投げたい。2015/12/20
chimako
80
悪魔のバット 早野との初めての対決。打たれた後の会話。広島と長崎に生まれた二人の平和祈念公園での出来事。イヤな奴だと思っていた早野の心のなかをほんの少しのぞいたように思う。相変わらず可愛い大地と大河に微笑みながらサクサクと読み終えた。二人にしかわからない事情と野球に対する思い入れ。もさんとザビは何故二人の前に現れたのだろう。2巻最後に現れたスポーツ記者。大人の不純な目は真実をねじ曲げようとしている。3巻へ。2016/08/06
wata
72
天使に出会った者もいれば、悪魔に出会って契約した者も。原爆ドームを見上げて二人が語るシーンが好きです。善と悪、何が自分にとっての正義?2015/09/28
ナミのママ
60
ファームに落ちて再会した若手キャッチャー、一軍復帰、魔球復活、そして「悪魔のバット」早野現る・・・・プロ野球はテレビ観戦もせず結果をニュースで知るだけ、高校野球も興味はない、野球は中学で習った最低限のルールを知っているだけの私ですが、これは本当に面白いです。二巻に入ってますます盛り上がってきました。思わず声を出して笑ってしまったり、子供たちのけなげさに感情移入してしまったりと、怪しいおばさんと化しながら読んでいます。2016/04/01