内容説明
大規模な連続詐欺事件が発生!犯行グループは大胆不敵な手口で大金を奪い、警察を翻弄する。リーダーの水本友也は、現場に必ず「白い鴉」という名を残していた。彼はなぜ犯行を繰り返するのか?その名に込められた真意とは?驚きと涙の結末が待つ!―。
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
1966年大阪生まれ。98年『血塗られた神話』で第7回メフィスト賞を受賞しデビュー。裏社会を描いたノワール小説から感涙の純愛小説まで作風は幅広く、多くの読者の支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おかむー
52
初読みの新堂冬樹はさくさく読めた反面、たいへん浅い印象。『もっとがんばりましょう』。“白い鴉”を名乗る世間を騒がす詐欺グループのリーダー水本友也が裁判を受ける序章に始まる物語は、ラストに明かされる真相によって感動の物語に…ならないよコレ(´・ω・`)。「心理学を徹底的に学んだ」のひとことだけで警察も手玉にとってしまう友也。問題もピンチもなく淡々とあっさり騙される被害者たち。役割も個性もおざなりな詐欺グループのメンバー。手玉にとられてあっさりフェードアウトする「刑事の勘」。ツッコミどころ満載すぎてもうね…2015/03/04
あかりんご
8
出てくる場面がいくつか実体験があるので(注:もちろん詐欺ではない!)入り込みやすかった。その場面が実体験ある人間からしても違和感なし。ちゃんと描かれていてよかったた。新堂さんも経験あるのか、しっかり調べたのか。詐欺の場面はとんとん拍子に進み過ぎな気もするが『天才詐欺師』を表現するためなのかな。最後は読めていたにも関わらず切なくなった。虐待された子は自分より他人、というのがあるがそのままだった。ある人がなぜかクライマックスになって消えたのはなぜ?そこだけ消化不良。2015/06/30
ユウ
8
文字数が少ないので読みやすい。ただ,結末はどうかなぁ‥主人公が大切な人を思う気持ちは良くわかるけれど,それまでに描かれていた主人公の人柄や明晰な頭脳をもっと生かせなかったかなと思った。刑事の存在も徐々に薄くなって行き,しまいには登場しなくなり何だか消化不良。一番大きな詐欺事件に一度も登場しなかったのは何故?ただ詐欺の手口がとても巧妙で楽しめた。2013/03/17
Reina R
5
初新堂作品。あまりにもサラッと読めてちょっと拍子抜け。でも主人公の詐欺の手口は彼の頭の良さが出ていて面白かった。2014/02/01
UME-SUN
4
新藤さんらしくない感がありつつエンターテイメント作品的には楽しめました。2018/01/23