双葉文庫
隣人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 344p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575509540
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

優しい夫に白い猫―満ち足りた生活は、夫の溺死によりピリオドが打たれる。しかしそれは、新たなる絶望への幕開けにすぎなかった。小説推理新人賞受賞作「隣人」を含む傑作サスペンス集。予測のつかない結末6篇。

著者等紹介

永井するみ[ナガイスルミ]
1961年東京生まれ。96年「マリーゴールド」で第3回九州さが大衆文学賞、「隣人」で第18回小説推理新人賞、「枯れ蔵」で第1回新潮ミステリー倶楽部賞を、それぞれ受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ

56
昔、既読の記憶。改めて洗足池の記憶2004年を脳内動画しつつ。永井さんは冷え冷えながら素材調理能力がクールのみならず、人間内奥の心理に向ける視線が好きな為、つまみ食いして来た。この一冊、夫婦間にゴロゴロしている細かい塵芥…そこからふわ~っと立ち上がる埃まで、得も言えないテイスト。元来「ほっこり癒し」を小馬鹿にするたちが災いしてか、中レベルまでのイヤミスは好き。平和温泉につかってる向きにはえーっと言う結末も、程よい。2025/02/11

なつ

19
じんわりと怖さが漂う。なんかもう、なんかもう。でもああいう行動を取る「心理」がわからなくもない。(行動には起こさないけれど)男が情けないのか、女が強かすぎるのか。どの話も恋愛から発展する殺意ですが、恋愛に限らず小さい殺意ならあちらこちらに転がってる気がする。それを上手に「料理」してるなと思った。2015/02/24

たこやき

8
男女関係(主に不倫)を題材とした短編集。それぞれの心情であるとかは丁寧に描かれているものの、同じようなテーマが多く、ややひっくり返しなどは弱い感じがする。その中では、ややマザコン気味な息子が、自殺した母の相手を捜す『至福のとき』が好き。不倫していた、とは言え、母を思う気持ちと、思わぬ結末。主人公自身のこともさることながら、母の絶望は凄まじいものだっただろう……と感じる。2010/09/29

あつ子🐈‍⬛

5
再読。6篇からなるミステリ短編集です。表題作がとても良かった。主人公の女が私みたいで(笑)「それにしてもどうして、男というのはこうも女を愛することが下手なのだろう」…ほんとうに。

M★chan

3
最後の最後まで結末が読めなかった。モヤっとした終わり方もあれば、すっきりもあり。初作家さんだけどとても読みやすかったです。2021/02/25

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