内容説明
中央電鉄の1975年の当初の見通しでは、本業の鉄道、バス部門で54億円の赤字が生じるはずだった。これを不動産部門が生み出す55億円の収益と、ゴルフ場の売却益26億で補い、かつ、年6パーセントの配当を行う予定だった…。こんな夢の様な話を本気で信じていた経営陣は責任をどう取るのか。不良債権の未処理、企業倒産、社員のリストラetc.全ての源はここにある。
著者等紹介
豊田行二[トヨダコウジ]
1936年、山口県生まれ。早稲田大学大学院卒業後、新聞記者、代議士秘書を経て、68年に『示談書』でオール読物新人賞を受賞。同年第59回直木賞候補となり華々しいデビューを飾る。以後、政治小説、推理小説、官能小説の分野で多彩な筆をふるい流行作家となる
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