内容説明
雨の夜、車の前に女が飛び込んできた。重傷を負った女は、病室を抜け出し、茅ケ崎の海岸で消えてしまった。この事件が原因で、大きな病院に勤める内科医の西崎は、御神島という南の島の診療所へ行かされてしまった。西崎がこの島で目にした風景は、消えた女が持っていた写真のバックと同じものだった。美しいこの島で、連続殺人事件が起きた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
9
初読。美しい南の島で起きた連続殺人。島に伝わる予言、ニライカナイ信仰。結末は悲劇なのか、それとも幸福だったのか。2012/09/12
ビスコ
5
古の文化が残る孤島を舞台にしたクローズドサークル。とはいえ、主眼はクローズドサークルよりも「古の文化が残る」の方。ニライカナイ信仰の島で、死は果たして悲劇的なものなのか。社会派というわけではないんだけれども、若干哲学的というか、なんだか考えさせられる作品。2018/06/26
salieri
3
この作者にこういうタイプの作品があるとは全く知りませんでした。偶然手に入れたので読みましたが題材が好きなタイプだったので一気に読了です。導入が気になるとか言い出せばキリもないですし、充分面白かったです。平素絶対に読まない作者だったので、好き嫌いも損だな、と感じました。2014/07/27
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
1
1977年 4月10日 初版2015/03/21