出版社内容情報
「女と猫は呼ばない時にやってくる」「老いた鷲でも若い鳥より優れている」「鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」「カラスと書き物机はなぜ似てる?」に続くシリーズ第5弾・上巻。東京・高円寺にある「呟木」のオーナーシェフ、銀さんは、常連客の一人、ヒラリーに片思い中。ある日、閉店間際に駆け込んできたヒラリーは食用花にひかれ、一緒に銀さんの部屋へ。しかし、仕込みの手伝いをしながら、仕事の疲れもあり、ふいに泣いてしまい――――!? エディブルフラワーを使った料理も華やかで必見です!
小池田 マヤ[コイケダ マヤ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
honyomuhito
45
万人には好かれないだろうと知っているから、この漫画を私は人に強くは薦めない。個性が強くて、物事や人を否定することを恐れず(それは嫌われることを恐れないということである)、でも何人も何事もあるがままであることを拒否しない。食べたことのない美味しいものや、自分と違う生き方をする人を描くことで描かれる内容は、時によって違和感を感じたり嫌悪感を感じることすらある。多様であることを受け入れるってことは口で言うほど綺麗なものじゃないんだよと叩きつけられる気がする。2020/08/09
まりもん
17
へたれだった銀さんがヒラリーに積極的になったと思ったら振られてしまった。でも最後の方でヒラリーの気持ちが揺らいでいる気がして下巻に期待したい。2018/04/19
ニコル
5
身体の関係になっても愛はないのか。でも、ある意味、銀さんを前にしてヒラリーは繕わない自分が出せてるし、思いやってるし、いいところを認めてて、自分の悪い所も認めることが出来ていい関係でもあった。相手に甘えるだけ(元カレ)、慮るだけ(息子)、自分のことだけ(未来の嫁)、というのと違ってとてもいいと思う。このタイトルの意味が視点によってニュアンスが変わっておもしろいな。2018/04/21
本夜見
5
正直 エディブルフラワーは興味無いな~。せっかくの銀さんの素敵なお料理なのにね。しかし 本当に小娘 手強い!!銀さんもだけど 小鳥遊さんも苦労しそ~だね2018/04/20
赤魚
4
念願の銀さんヒラリーメインのお話ということで期待は高まる。シェフ姿の銀さんめちゃめちゃかっこいいのだがヒラリーの横でふにゃふにゃになってる様子はバーバーハーバーを彷彿とさせて懐かしい気持ちに。小池田作品×関西弁は最高の組み合わせである。それにしても銀さんは仕事中心生活のアラサー女子にとっては最高に美味しい白馬の王子様だな。銀さんと結婚したいよ。フレンチトースト食べたいよ。2018/04/17