出版社内容情報
『東京物語』『晩春』など数々の傑作を生んだ世界的名監督・小津安二郎。粋と美学に彩られた60年の生涯において貫き通した”流儀”とは?「古くならないことが、新しいこと」「品行はなおせても、品性はなおらない」「なんでもないことは流行に従う、重大なことは道徳に従う、芸術のことは自分に従う」……小津自身がインタビューや作品で残した60の名言を手がかりに、人生を深く、豊かに味わうための珠玉の一冊。
内容説明
ひとりでもひとりじゃなくても「いい顔」で生きていく。生誕120年。日本映画の巨匠、「粋と美学」の人生名言60。
目次
第1章 小津に学ぶ(なんでもないことは流行に従う、重大なことは道徳に従う、芸術のことは自分に従う;何でもないものも二度と現れない故にこの世のものは限りなく貴い;人間の眼はごまかせてもキャメラの眼はごまかせない;とにかく人の和だけ大事に考えている;ぼくは映画の鬼はあまり尊敬せん ほか)
第2章 小津を識る(なんやしらん、お母さんが、ポコポコちっそうなっていきよる…;「じゃあ、四番バッターは?」とたずねたら、「杉村(春子)さんだ」って
映画には文法がないのだと思う
泥中の蓮…この泥も現実だ。そして蓮もやはり現実なんです
三年つづけてベスト・ワンになった時は、穴があったら入りたいような気になった ほか)
著者等紹介
米谷紳之介[コメタニシンノスケ]
1957年、愛知県蒲郡市生まれ。立教大学法学部卒業後、新聞社、出版社勤務を経て、1984年、ライター・編集者集団「鉄人ハウス」を主宰。2020年に解散。現在は文筆業を中心に編集業や講師も行なう。守備範囲は映画、スポーツ、人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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