ラディカルズ―世界を塗り替える“過激な人たち”

バートレット，ジェイミー【著】〈Ｂａｒｔｌｅｔｔ，Ｊａｍｉｅ〉/中村 雅子【訳】

双葉社（2019/06発売）

• サイズ 46判／ページ数 430p／高さ 19cm
• 商品コード 9784575314663
• NDC分類 309.04
• Cコード C0076

出版社内容情報

トランプ現象、英国のEU離脱、世界中で議席を獲得する極右政党……同時多発的な「まさか」の立役者は、以前なら「過激派」「変人」と呼ばれ相手にされなかった人々＝＜ラディカルズ＞。これからの時代を考えるためには、まず否定から入るのではなく、彼らの考えを知ることは不可欠。本書は、著者が「次にくる（？）」ラディカルズに丹念に取材し、その生態や思考を記した、時代を読み解くための必携書である。

内容説明

民主主義は死ぬのか、進化するのか。トランプ政権に英国ＥＵ離脱、ネット国家にヘイトデモに環境過激派。従来の「当たり前」を揺るがす“過激な人たち”はなぜ生まれ、そしてわたしたちに何を問いかけるのか？

目次

プロローグ
第１章　トランスヒューマニストの賭け
第２章　欧州の砦
第３章　トリップ・レポート
第４章　幕間―『予防』
第５章　グリッロｖｓグリッロ
第６章　ドゥームの道場
第７章　活動家たちのパラドックス
第８章　リベルランドを探して
エピローグ

著者等紹介

バートレット，ジェイミー［バートレット，ジェイミー］ ［Ｂａｒｔｌｅｔｔ，Ｊａｍｉｅ］
アナリスト、ジャーナリスト。政治とテクノロジーに関する英国での研究の第一人者として、２０１８年１２月までの１０年間、シンクタンクＤｅｍｏｓでソーシャルメディア分析センターを率いた。またＴｈｅ　Ｓｐｅｃｔａｔｏｒ、Ｔｈｅ　Ｓｕｎｄａｙ　Ｔｉｍｅｓ、Ｇｕａｒｄｉａｎ、Ｆｏｒｅｉｇｎ　Ｐｏｌｉｃｙ、Ｔｈｅ　Ｔｅｌｅｇｒａｐｈなどの媒体で、インターネットによる政治や社会の変容について執筆している。２０１７年には経済と政治に対する技術破壊についてのＢＢＣ２ドキュメンタリーシリーズ『Ｓｅｃｒｅｔｓ　ｏｆ　Ｓｉｌｉｃｏｎ　Ｖａｌｌｅｙ（シリコンバレーの秘密）』を発表。ダークネット技術がサイバー犯罪の性質をいかに変えているかについてのＴＥＤトークは、これまでに３００万回近く視聴されている

中村雅子［ナカムラマサコ］
英語翻訳者。同志社大学文学部英文学科卒（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[前田まさき｜採用プロデューサー]

☑社会を揺るがす３つの課題 ①テクノロジー：AIによる革命の影響を受けずにすむ産業はなくなると想定される ②気候変動：と2050年までに2億5000万人が、気候変動によって難民となる可能性がある ③人びとの姿勢：民主主義への信頼が内側から崩壊しつつある。即座に満足を得ることが当たり前なデジタル世代にとって、時間がかかるうえに妥協だらけの代表民主制というシステムは、時代錯誤に感じられる

2020/12/07

[スプリント]

その思想や運動内容から過激派や少数派としてくくられている人々が多数紹介されています。将来、主流になる可能性はわずかでもゲームチェンジを夢見て活動に邁進する姿に驚嘆します。

2019/09/02

[臓物ちゃん]

最新技術信者のくせにおんぼろ車で全国行脚するトランスヒューマニスト党、妙にシステマティックなフリーセックス教団、SNS駆使してイタリアの政権とっちゃった人形遣い芸人、そして紛争地帯のド真ん中で勝手に建国しちゃうリベルランド……そんな過激思想集団への潜入企画なら三文記事でよくある話だが、著者は自身のリベラルな姿勢を貫きながらも「男女平等主義者だって百年前は異端だったじゃないか！」の精神で彼らから世界をブチ破る何かを読み取ろうとする。もしかしたら百年後の常識になるかもしれない異端の風を感じられる一冊。

2021/02/04

[こうじ]

好むと好まざるとに関わらず、過激な人々や少数派の人々が世の中を変える。そんな人たちの思想や行動に賛同するかは置いておいて、社会が直面している様々な問題を考えると、ちょっと過激な、あるいは従来からの常識を覆すようなアプローチや行動、考え方も必要なんじゃないの、というような内容。難しいところですよねぇ。常識を覆すということは、要は非常識な人たちや行動に見えるわけですから。でも、そんな人たちに飛び込むのも時には必要なのかもしれませんね。

2019/09/25

[☆ツイテル☆]

フライヤー

2021/11/09