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内容説明
東日本大震災、生と死を紙一重で分けたものは何だったのか!?巨大津波に呑まれながら生存を勝ち得た人たちの瞠目の体験と想いを綴った迫真の記録。
目次
1 生還への逆走と漂流
2 津波の底から浮上する
3 ママは何があっても絶対に帰ってくる
4 こんなところで死んでたまるか
5 保母さんの咄嗟の判断
6 俺は命に卑しいから
7 最後に見た息子の姿
付録インタビュー 碇川豊・大槌町長に聞く
著者等紹介
根岸康雄[ネギシヤスオ]
1955年横浜市生まれ。ノンフィクションライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぜり
1
大槌町って津波の被害が大きかったけれども明治の三陸地震津波でも津波に襲われなかった所も津波が押し寄せたんですね。過去の経験にとらわれて動けなかった人たちが亡くなられた方が多いのかも。もちろん逃げ切れなかった人達も死ぬなんて思っていなかったんでしょうが…ご冥福をお祈りいたします。何度も報道されていることですが、人間の知恵とか建造物を超えた災害だったんですね。死ぬのも嫌だけれども、目の前で身近な人が亡くなるのも決して見たくはない。助けられなかった後悔を抱えて生きていくことは非常に辛いと思います。2012/05/10
Katsuaki Mori
0
2017/04/17-2017/04/182017/04/18
ブブジ
0
子供を思い津波のがれきの中を戻ったお母さんの話と、保育園の園長の話が涙を誘いました。読んで思ったのは、人間だれでも運・不運があるということ。ただ、不運な出来事が起こった時にできるだけ良い方向に持っていくために、選択肢をいっぱい持っておいた方がいいのでしょうね。そういう意味で、震災から2年半が経ち人々の危機感が薄らいでゆく中で、今回の津波の被害にあわれた方のこういう体験談は、みんなが読んでおく必要があるのではと思いました。2013/10/18
ヨッシー
0
3.11における津波被害にあった人々の記録。それぞれが生きるために、必死に戦ったのだ。保育園の子どもたちを大勢非難させたもの、背負ったおばあさんを途中で置いていかざるを得なかったもの、そこにはさまざまな命の格闘があった。その結果命を落としたもの、生きながらえたものがいた。「津波てんでんこ」という言葉は様々な意味に捕らえることができる。改めて生きるということを考えた。2013/07/20