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目次
女子アナ最終戦争―田中みな実が終わらせたもの
ナルシシズム&ニヒリズムの研究―演出された自己との決着戦
80年代トップアイドル論―あの3人がいた奇跡
二世タレントの処世―分相応に生きるということ
男性司会者についての考察―ヒデちゃんという王道
自然体不要論―「気持ち悪さ」とは称賛である
業と純情の近似性―誰が彼女たちを追い詰めたのか
崩壊した幻想とその後―そもそも芸能界に清純派はいない
女優とは“男”である―それにつけても沢尻エリカ
陰性エロスと陽性エロス―熊田曜子の居場所〔ほか〕
著者等紹介
マツコ・デラックス[マツコデラックス]
1972年10月26日、千葉県出身。コラムニスト&エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
87
芸能の世界をマツコ独特の洞察力と人間観察能力 言語変換能力で舌を巻きます。「なるほどな~。」と。謎が一つ二つ晴れていく感覚を感じます。下手な心理学博士の書いた論文を読むよりよっぽど人間の本質を具体例をあげながらマツコの観察眼を通して論じている本書を読むほうがよっぽど何かを学んだ気になる。マツコはどんどん著作を書きまくるべきだ。ほんと面白い。2013/06/30
吉田あや
73
今回は少し変化してテーマありきでそれに対してマツコさんの思う人たちを語っていく形式へ。男性司会者についての考察に一番共感。中山ヒデさんのあのテレビからでも伝わってくる演者さんたちとの一体感やお昼にぴったりの愉しい空気感が大好きだった。ほんとに今でも残念で仕方ない。そして今回も寺島しのぶ様絡みの話にハズレなし。大竹しのぶに寺島しのぶ。Wしのぶ濃いことこの上なし!行きたい行きたいと言いながらまったく行けない宝塚の話にはますます宝塚熱がアップ!自分ひとりでも行動できる実行力を私もつけよう!!2015/08/28
masa@レビューお休み中
64
このエッセイ面白い。普段、テレビで発言しているマツコの言葉がそのまま本になっていると言えばわかってもらえるだろうか。痛快に軽快に、芸能人や各界著名人をバッサリと切り落としてくれます。中森明菜・松田聖子・小泉今日子の「80年代トップアイドル論」では、三人の特殊性、魅力、才能を余すところなく紹介。そして、熊田曜子・杉本彩・小池栄子・仲間由紀恵の「陰性エロスと陽性エロス」では、比較することであるべき姿を説いています。他にも、夏目三久、イチロー、中山秀征などなど、マツコ独自の視点での斬り込みはわかりやすいですね。2012/11/10
永野芽郁そっくりおじさん・寺
32
テレビを見ていて、マツコ・デラックスの話す事にちょいちょい感心している私。その思考に触れたい気分だったのでこの続編を読んでみた。満足。芸能人やスポーツ選手等の人物論だが、内容にほぼ同意する。テレビではひけらかしていないが、かなり博識である。小林信彦やナンシー関に匹敵する人物眼だと思う。もっとこういうのを書いて欲しいが(語りの文字おこしではあろうが)、出演する側でもあるのでそうもいくまい。2014/05/02
も ち@病気療養入院中のためオヤスミしています。
30
このエッセイは2012年発行なので、頭の中から少し過去の記憶をひっぱり出して読んで欲しい。今、読んでみても充分に楽しめる。それにしても、マツコの語り口調が頭の中で再現されるかのような文体。当時、「どうも腑に落ちない」と感じていたのはそういう事だったのかと思わせる、気持ちのよい程に「世迷いごと」を語るマツコ。「長い物には巻かれない」という一貫した姿勢。この続編では芸能界の事だけでは無く、政界の事にも触れていた。「焦らないで」というマツコの言葉。この言葉は2017年を生きる私たちにも通じる大切な主張だ。2017/02/22