出版社内容情報
ヤンキー×不老不死! かつて赤鬼として暴れまわった元不良のサラリーマン・錠一郎。25年ぶりに再会した初恋相手の弥生は、高校時代と変わらずに若くてかわいいままだった。洪水で死んだはずの弥生はなぜ生きているのか? 一体何者なのか? 弥生を追う男達の正体は何者か? 1000年前、イースター島に出現した不老不死一族〈ランガ〉の正体とは--。 永遠の命なんてクソ食らえ! 「今」を生きる不良が躍動する痛快冒険小説!
内容説明
高校時代、地元で“赤鬼”と名を轟かせた元不良のサラリーマン・赤城錠一郎。25年ぶりに再会した初恋の同級生・弥生は謎に若くてかわいいままだった。高3の夏にいきなり転校して行方不明になっていたが、今は何故かヤクザに追われているという。久々に血がたぎった錠一郎は必殺のヘッドバットで敵をブチのめし、いつしか壮大な陰謀に巻き込まれていく。千年前、イースター島に出現した不老不死一族“ランガ”の謎に、かつてコンビを組んだ“青鬼”青葉礼司と共に錠一郎が挑む。超弩級のヤンキー冒険小説!
著者等紹介
斉藤詠一[サイトウエイイチ]
1973年東京都生まれ。2018年、『到達不能極』で第六四回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
22
小説推理2024年3月号〜8月号掲載のものを2025年2月双葉社刊。我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか、の3つの章で構成。年を取らない初恋相手を守る元不良の話という面白そうな設定だが、それが全てで、工夫が少なく、あまり楽しめませんでした。残念。2025/03/30
あさみ
12
クチの悪い不良…というか昭和生まれのヤンキー(死語だよ)が主人公だとは思わず…。現代の話はいいんだけど、昔の話が読み辛くて、ちょっと手抜きしました。最後の最後はテンポよくて読みやすくなりました。あだ名が赤鬼の錠一郎と、青鬼の礼司のコンビが同窓会に行くところから始まって、過去の話が入りながらある女性を助けようとする。錠一郎を怒らせないように、みんな単純とは言わずに純粋という言葉で返すのがお決まりなのはちょっと笑った。チープな映画を観てるような作品だった。多分、もうこの作家さんは読まない。2025/03/28
toshi
11
タイトルから想像される通り不老不死の少女(と言っても10代に見えるだけで実際は千歳だけど・・)の物語。 良くある設定で不老不死の本人が主人公というのが多いけれど、やはりタイトル通り主人公は不老不死の少女を愛する男。 あと変わっているところは不老不死の人達が団体でいるところ。 設定などに対して一応納得できそうな説明があるし、物語も面白い。 セクション毎に場面や時代が変わる。 現在進行の物語に対して過去の説明的な話が入ったり、同時進行の話が交互に出てくるのはまだしも、遠い話を細切れにして交互に語るのはやめて!2025/03/03
ettyan えっちゃん
8
斉藤 詠一さんの本を読んだのは久しぶり。「到達不能極」とか「クメールの瞳」とか、江戸川乱歩賞作家だが、ミステリというより冒険小説でお気に入り。今作は、ミステリとか冒険小説とかいうより、全編に流れる「ビーバップハイスクール」みたいなヤンキーマンガのノリ。なぜ、これに?40代のヤンキー二人が、高校生の頃の同級生の女の子を助けて大冒険!みたいなノリだけど、まあ、そこはそれ、上手にまとめて読みやすい、面白い話に仕上げていました。どうしてこういう設定にしたいんだろうなあと。普通に時代をまたぐ冒険小説でもいいのにねえ2025/02/27
うさ
4
不老不死の一族の少女と出会ったヤンキーの話なんやけど、だいたい変わった一族と出会うのってヤンキーかオタクよな(笑) 退屈しのぎにはもってこいの本やったわ~読みながら退屈する人もおるかもしれんけどな(笑)2025/04/04