出版社内容情報
星川駒子は県立高校の図書館に勤める学校司書だ。たまたま居合わせた出入りの書店員・針谷敬斗と共に、生徒が巻き込まれた事件の解決に一役買う。そんな二人のもとには、ディスプレイ荒らしや小口ずらり事件など、図書館や本にまつわる謎が次々と持ち込まれる!? 学校図書館を舞台にすべての本好きに贈る、心あたたまるミステリー。
内容説明
星川駒子は県立高校の図書館に勤める学校司書だ。ある日、カウンターに置いた「本について相談したいことがあったらなんでも声をかけてね」というプレートを見た男子生徒から、転落死体が発見された場所に本を落としてきてしまったと相談を受けた。駒子は出入りの書店員・針谷敬斗と共に、生徒が巻き込まれた事件の解決に一役買う。そんなふたりのもとには、図書館や本にまつわる謎が次々と持ち込まれる!?本も生徒の心も密室みたい。中で何が起こっているのか、わからない。
著者等紹介
大崎梢[オオサキコズエ]
東京都生まれ。元書店員。2006年『配達あかずきん』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
485
県立高校で働く図書館司書・星川駒子が出入りの書店員・針谷敬斗の鋭い推理の力を借りて高校生達の相談に潜む日常の謎を解明する推理の面白さと、より良い人間関係の向上を実感できる学校図書館ミステリーの秀作ですね。本書では凶悪な犯罪事件ではなく学校生活の中で起きる些細ながら見過ごしにはできないテーマに関する事件が巧みに描かれ著者の並々ならぬ情熱に感心しましたね。全5話は単独の話ですが読み進める内に内容が深まってさらに面白さが倍増するように思えました。本書で取り上げられる実際の名作本に読書意欲をかきたてられましたね。2023/05/18
ウッディ
217
学校司書の駒子が、本を納入する書店員の針谷の助けを借りて、県立高校の図書室で起こる謎や事件を解決する短編集。教師とは違う立場で生徒たちと関わり、図書室を魅力的な場所にし、読書の楽しみを知ってもらうという司書の大変さとやりがい、読書は勉強の邪魔だという進学校の方針と理想とのギャップなど学校司書の仕事が良くわかりました。辛い時は一時的でも本の中に広がる無限の世界に逃げ込めば良い、そんな優しい避難場所の管理人が学校司書なのかもしれない。好きな小説の名前もたくさん出てきて、ほっこりする一冊でした。2023/11/29
ちいこ
217
初読みの作家さん。久しぶりにこの手のミステリーを読みました。面白かった。また読めたらいいな。2023/06/05
はにこ
204
何かで紹介されていて気になった本。司書の駒子が出入りの本屋針谷と謎を解く話。登場人物のキャラにあんまり魅力を感じなかったけど、設定は面白い。学校の図書館で働く人の気持ちを考えられて良かった。本は昔から好きだけど学生時代に図書館にあんまり行ってなかったので、もっと通えば良かった、図書委員やってみたかったと思った。知っている本が沢山出てきて作者の本に対する愛情を感じられた。2023/08/11
hirokun
167
星3 高校の図書館司書を題材にした作品。書評では、高い評価の方が多かったようだが、私とはあまり相性が良くないのか、読了ならず。小中学校では、よく図書館を利用したのだが、高校では図書館の思い出はあまりない。そんなところもいまひとつ入り込めなかった要因か?2023/05/31