出版社内容情報
居酒屋店主の円堂のもとに、バブル時代、ともに荒稼ぎをした盟友の中村から電話が入る。当時、「地上げの神様」と呼ばれ、バブル崩壊後、姿を消した二見興産の社長の愛車で、20億円の価値があるクラシックカーの目撃情報が入ったという。20億円の車をめぐってバブルの亡霊たちが蠢き出す、大沢ハードボイルドの新境地。
内容説明
自分が見つけたいのは君香だ。カリフォルニア・スパイダーなどどうでもいい。居酒屋店主の円堂のもとに、バブル時代、不動産売買で荒稼ぎをした盟友の中村から電話が入る。当時、「地上げの神様」と呼ばれ、バブル崩壊後、姿を消した二見興産の会長の愛車で、20億円の価値があるクラシックカーの目撃情報が入ったという。二見は失踪時、愛車とともに円堂が結婚を考えていた君香という女性を連れ去っていた。20億円の車をめぐってバブルの亡霊たちが蠢き出すなか、円堂はかつての恋人を捜し、真実を知るために動き出す―。
著者等紹介
大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年名古屋市生まれ。79年「感傷の街角」で第一回小説推理新人賞を受賞し、デビュー。86年「深夜曲馬団」で第四回日本冒険小説大賞最優秀短編賞、91年『新宿鮫』で第一二回吉川英治文学新人賞、第四四回日本推理作家協会賞、94年『無間人形 新宿鮫4』で第一一〇回直木賞、2001年『心では重すぎる』、02年『闇先案内人』と連続で日本冒険小説大賞、04年『パンドラ・アイランド』で第一七回柴田錬三郎賞、06年『狼花 新宿鮫9』で日本冒険小説大賞、10年に第一四回日本ミステリー文学大賞、一二年『絆回廊 新宿鮫10』で日本冒険小説大賞、一四年『海と月の迷路』で第四八回吉川英治文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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