探偵になんて向いてない

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探偵になんて向いてない

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  • サイズ 46判/ページ数 378p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575244052
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

離婚、失職の果てに路頭に迷った中年の権藤は、友人のカゲヤマに拾われ私立探偵を始めるよう命じられる。即席の素人探偵だというのに、余命わずかな美女・岩澤めぐみから「最期に会いたい人」を捜すよう頼まれてしまった権藤は、必死に調査を始めるが――。悲喜交々な人生を丸ごと抱きしめたくなる、ユーモアたっぷりの探偵物語。

内容説明

妻の不貞を疑って思い悩む男、不審な行動を繰り返す息子を案じる老女、二十年前の過ちを悔やみ続ける女…。次々と現れる依頼人のために、権藤は探偵術のテキストを頼りに調査を行うが、一筋縄ではいかないことばかり。ある時は尾行がバレ、ある時は調査対象者と友達になってしまい、またある時は依頼人に説教までする始末。けれど、そんな“へっぽこ”な探偵との出会いから、依頼人たちはいつしか自分の人生を見つめ直して―。思い通りにいかない人生を丸ごと抱きしめたくなる新感覚の探偵小説。

著者等紹介

桜井鈴茂[サクライスズモ]
1968年生まれ。郵便配達員、小料理屋店長、大学院生、水道メーター検針員など、様々な経歴を経て、2002年『アレルヤ』で第13回朝日新人文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いたろう

72
ライターの権藤は、かつてのバイト先の後輩で、今は雇い主の編集プロダクション社長のカゲヤマから、新しく作った探偵事務所の所長兼ただ一人の探偵に任じられる。探偵になんて向いていない、と文句を言いつつ、思わぬ形で依頼を解決できたり、ラッキーな展開があったり、馴染みのホステスのリサコが助っ人探偵となって、どうにか探偵事務所として成り立っていくのが可笑しい。これはシリーズ化しそうな感じ。でも、素人探偵が依頼を解決してしまうドタバタ振りが面白いのに、慣れてきて探偵らしくなってしまったら、面白くなくなるのでは?と心配。2021/11/03

したっぱ店員

51
急に探偵事務所を作るからやってねと名刺などなど渡されて、見切り発車でスタートした主人公が、よろよろしつつ依頼に立ち向かう。ストーリーはまずまずで、すごく良かった!とまではいかないが、とにかくめちゃめちゃ映像が浮かんできたので結構楽しかった。主人公はオダギリジョー、いや山田孝之?と悩んだけど、リサコは絶対広瀬アリスで!ドラマ化いける話と思うんだけどな。2022/01/15

ううちゃん

39
自虐的タイトルがなんとなく面白くて手に取った初読み作家さん。雇い主カゲヤマのゴリ押しでなりたくもない探偵をする羽目になった権藤。カゲヤマとのやりとりとかも幼くて、権藤は20代半ばくらいと思ったら、離婚歴2回、「意外にいってる」年齢設定らしい。確かに探偵らしからぬ権藤だが、好感が持てる言動で依頼人たちは心が優しくなれるだろう。特に引きこもりの息子を心配する母の話が好きだった。カゲヤマもアシスタントめいたリサコもキャラ的に面白く、シリーズ化もあるかな。権藤の離婚理由とか気になるし。2021/09/13

rosetta

33
★★★✭✩初読みの作家さん。松田優作に憧れるボスの気まぐれから探偵事務所を押し付けられた権藤研作。幾つもの依頼を受けるがほぼ素人の権藤は尾行に気付かれたり対象者と意気投合したり。行きつけの接待飲食店の女性がかなり優秀でいつの間にか権藤探偵事務所のアシスタントのようになっている。最初に依頼を受けた余命短い女性の事が最後まで絡んでくる。軽いタッチで読みやすいが中年に差し掛かった何者でもない主人公の焦りと諦念がこちらの身にも染みるし、依頼人たちや仲間との距離感が心地よさが羨ましい2021/08/31

ponnnakano

16
デビュー作の「アレルヤ」からの自称鈴茂ファンとして期待してた以上に面白かった。主人公の社会への不適合ぶりがいつもよりもちょっと少なく人情味があって、ハードボイルド風だがそうじゃない感じも良かった。読んでる途中、登場人物が伊坂幸太郎と佐藤正午のファンだったり、生まれが長岡だったりと言うのが自分と重なり、おぉーと個人的に盛り上がった。あと、ラウンジバーのかなり美人のママをしいて喩えるなら「あと二回修羅場をくぐり抜けた石原さとみ」ってのもなんか笑えた。(作者応援のために)ハードカバーを買った甲斐があった。2021/08/17

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