出版社内容情報
"「こんにちは、章子。わたしは20年後のあなたです」ある日、突然届いた一通の手紙。送り主は未来の自分だという……。『告白』から10年、湊ワールドの集大成!待望の書き下ろし長編ミステリー!!"
湊かなえ[ミナト カナエ]
著・文・その他
内容説明
ある日、突然届いた一通の手紙。送り主は未来の自分だという…。『告白』から10年。湊ワールドの集大成!待望の書き下ろし長編ミステリー!
1 ~ 4件/全4件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
924
湊かなえは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者デビュー10周年記念作品&第159回直木賞候補作(3作目/6)ということで期待して読みました。白湊からスタートして黒湊、最期に少し明るさの見える未来の湊と構成の妙は感じられました。直木賞を受賞するレベルの傑作かは微妙ですが、充分可能性はあると思うので、対抗のままステイです。父親に似て不細工な娘も美しい娘も不幸になるのかも知れません。【読メエロ部】2018/06/26
鉄之助
917
守ってくれる人がいない、居場所のない子供たち。暗い物語の連続、かと思ったら、「エピソードⅡ」から一気に面白くて、最後まで突っ走るように読んでしまった。いくつかのキーワードが光っていた。放火、ニコチン、石地蔵、ドリームランド…。その言葉たちが、暗喩となって物語に厚みを持たせてくれているようだった。自分で自分を追い詰めないために、「さびしい時は本を読めばいい。心にうかんだ事を書いてみるのもいい」。このフレーズが心に響いた。最後まで読んでから、18ページ(文庫版)を読み返してみると、この本の深みが増してきた。2026/06/14
ウッディ
839
父を亡くした小4の章子に届いた20年後の自分からの手紙。今は辛くてもその先に明るい未来が広がっていると思わせる内容だが、未来の自分に宛てての手紙に綴る現状は、辛く悲しく、もう一人、未来の自分から手紙が届く亜里沙の現実も救いがない。他人に優しく、努力した先に存在する希望という未来という言葉のイメージを見事に裏切ってくるあたりがイヤミスの女王と言われる所以のような気がします。なぜ二人に未来からの手紙が届いたかという謎、棘の道を歩むことになった背景も語られ、すっきりしたが、それにしても救いのない物語でした。2019/03/15
うっちー
784
湊さん渾身の力作。直木賞狙いですが、暗すぎます2018/06/18
さてさて
678
『悪いのは私、と呪文のように自分に言いきかせ、どんな暴力も抵抗せずに受けとめていた』という主人公たち。そんな主人公たちに、『人は誰かと関わることによって、救われたり、救ったりしながら生きています』と語る湊かなえさん。あまりに壮絶な、あまりに救いのない、そしてあまりに不幸な出来事の連発に、読者の気持ちまでどん底に引き摺り込んでしまう陰惨なまでの世界が描かれたこの作品。沈鬱という言葉に満たされた暗黒世界に一筋の光差す瞬間を垣間見るその結末。”イヤミス”の極み、ここにあり!という湊さんの凄さを感じた作品でした。2021/08/02




