残り火

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  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575237931
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

圧倒的に不利な裁判に臨んだ水木邦夫弁護士は、連続殺人事件の被告・相浦純也が頑なに口を閉ざす、ある「秘密」に気づいていた。その「秘密」が水木の予想どおりならば、相浦の無実は証明されるのだが…。迫真の法廷シーン。そして、驚愕の結末。これぞ法廷ミステリーの傑作。

著者等紹介

小杉健治[コスギケンジ]
1947年東京都生まれ。データベース会社に勤務のかたわら執筆した「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞、『土俵を走る殺意』で第11回吉川英治文学新人賞、『絆』で第41回日本推理作家協会賞長編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tsuyoshi

81
愛妻を亡くした弁護士と痴漢容疑を受けた事で息子を自殺で亡くし家族も仕事も失った男。通り魔事件の犯人とされた青年の弁護から無事冤罪を立証する中でそれぞれが残りの人生を前向きに生きようとしていく。という爽やかな終わり方かと思いきや、衝撃の結末に只々唖然とさせられた。残り火ってそういう意味もあったのかぁ。おそらく初読みの作家さんだが、読みやすくて面白く、是非他の作品も読んでみたい。2018/04/16

よんよん

61
人生の残りをどう生きるのか、生きていく意欲が残り火という表題にこめられているような気がします。真犯人は誰かと想像しながら、最後はなるほどと納得しました。それにしても、信念で弁論を繰り広げる鋭さに小杉さんの作品のおもしろさがあります。2015/08/13

したっぱ店員

52
本の雑誌の書評(文庫版の)を見て。前から小杉さんの裁判ものは好きなのだけど、今回も驚かされたし、さらっとしつつも物悲しい話なんで辛いが面白かった。途中なんどか「?」と思うところもちゃんと回収されて収まりがいい。満足。でも通り魔の動機はちょっと・・かな?2016/01/29

達ちゃん

50
どんな展開になるのか気になりながら読み終えましたが、ラストの真相がたまらなく切ないです。「残り火」というタイトルがまた、たまりません。2017/10/02

ちゃんみー

45
法廷ミステリーの旗手、小杉健治さんにしては、やや見劣りする作りだったかも。それでも私は人情ものが好きなのです。冤罪となり法廷では語れなかった裏には、こんな事があったのか!そして真犯人は、あの人だったのか!という作り込みがなされてましたが、他人を思う気持ちとか、子供を思う気持ちとか、上手く描かれてますよね。それにしても弁護士とはいかに想像力豊かなんだと思わずにはいられなかった。仮定と実験(実証)みたいな感じで、ある意味弁護士さんも理系人間なのかもしれない。2013/10/31

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