内容説明
「キャプテン、あのね。」札幌から東京に引っ越してきた中学二年生のぼくは、転校早々、同級生から「飛行機づくり」に誘われる。あだ名で呼び合う友だちとの、“忘れることのできない”日々が始まった―。じいんと心が温かくなる、タイムカプセルのような小説。
著者等紹介
大山尚利[オオヤマナオトシ]
1974年生まれ、東京都出身。和光大学人文学部文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うー
9
表紙のイラストに惹かれて手に取った。軽い気持ちで読み始めたのに思いがけず深く、しみじみと泣けた。転校はしたことはなかったけど少なからず緊張するものだろう、ましてや地域性が違えば。緊張しつつ登校した当日の出会いから飛行機を作り始めて起こる事件。事件の時には電車の中で短く叫んでしまったほど驚いた。それほど引き込まれていた。間の抜けた年月はキャプテンにもオズにも → 続き2013/06/29
うさぎ
1
夏休みが終わった。。。2018/08/17
necoko19
1
★★★★2014/05/06
三毛子
1
不思議なタイトルと表紙のイラストから、絵本かな?と思っていましたが、読みごたえのある作品でした。 子供のころには誰しも、秘密のプロジェクトのひとつやふたつ、やりましたよね。 タイトルもイラストも、その意味は読めばわかります。 これも、なかなかせつないお話、大人が読んだほうがそう感じるかな。 あとから考えてみれば、けっこう重いテーマを扱っているんですが、読んでいるときは夢中で、気負わせられません。2012/08/15
外道皇帝
1
いじめに怯えながら北海道から東京の中学に転校した僕はその日のうちに飛行機作りの仲間にされてしまった。それから20年後、かつての思い出とともに手作り飛行機が甦る・・・・。一途だった青春の日々を後悔と共に懐かしむ。障害児をめぐる周囲の目の変遷を感じますねえ。2011/08/23