内容説明
朝鮮半島の緊張激化や韓流スターの兵役入りを契機に、日本でも韓国の徴兵制に興味を持つ人が増えている。徴兵制の仕組みや問題点を明らかにしながら、その制度によって変わっていく人間の本性に迫る―。
目次
第1章 誰だって徴兵制は嫌なんだ!(大学生が戦死するという現実;軍隊に行って何が変わるのか ほか)
第2章 ある兵役経験者の独白(徴兵検査に合格してガックリ;教官は性格が悪い奴ばかり ほか)
第3章 徴兵制の話を各地に聞きに行く(時代によって兵役の苦労も違う;世の中を動かしているのは恨み ほか)
第4章 徴兵制は人生を変える(人には必然の出会いがある;もし息子が兵役に行くとしたら ほか)
あとがきにかえて 日本からも見えてきた韓国の徴兵制
著者等紹介
康煕奉[カンヒボン]
1954年東京生まれ。両親が韓国・済州島出身の在日韓国人二世。東洋大学工学部建築学科および日本大学文理学部史学科卒業。韓国の文化・スポーツや社会問題を描いた著書が多い。『愛してるっ!!韓国ドラマ』(隔月刊)の編集長も務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きなこ
6
兵役制度がある国のほとんどが男性だけを徴兵しているので、男性差別では?と思って調べてみたんだけど、韓国の本しか見つからなくて、この本を。フィンランドの教育の本を読んだ上がりに読んだので、ギャップがすごい。フィンランドにも兵役があるんだけど、全然印象が違う。兵役に行って自殺しちゃったり、殺されちゃったりする可能性があるのは怖い。それがイニシエーションのようになっているのも怖い。日本には兵役がないから若者が軟弱なんだ、とか言われちゃう社会も怖い。2021/01/01
くーぱー
6
著者が面談したサンプル数がやや少なめなのが気になるが、徴兵制に対する韓国人の生の声を興味深く読んだ。日本の若者は兵役を経験していないから根性がない等の論説をたまに見かけるが、徴兵制で人間性が磨かれることはないと、兵役を経験した多くの韓国人男性が語っているのを知ることが出来る点ではこの本を評価したい。2011/03/04
Humbaba
5
韓国では現在でも徴兵制を敷いている.30歳までに2年間の兵役を課されているため,特に俳優やスポーツ選手といった旬の期間が長くない人間にとってはそのデメリットが大きい.兵役で多くを学んだという人はいるが,自分がまたやりたいと考えている人はいない.メリットもデメリットも存在する制度だが,このデメリットは許容できるものなのだろうか.2011/03/31
lop
3
実際に軍役を終えた人たちから話を聞いていて実際どうだったのかがわかり貴重。 ただ聞いた人が少ないため、著者のイメージ通りの話だけ集めたようにも思えました(実際のところは??ですが)2017/04/13
下呂子(げろこ)
2
さくっと読める(概ね1時間程度)韓国の徴兵ネタ本の中では、ネタも新しめ&砕けたネタから堅い話まで網羅されていてお薦めです。2014/08/18
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