内容説明
図解でわかる陰陽道の術と儀式。陰陽道の基本から、陰陽師の日常まで和製魔術師の実態と基礎知識が図解で身に付く。
目次
第1章 陰陽道とは(陰陽五行説;陽気と陰気 ほか)
第2章 陰陽術のすべて(陰陽師の服装;陰陽師の装備 ほか)
第3章 陰陽道紳士録(安倍晴明;安倍家の系譜 ほか)
第4章 呪詛と怪異(呪詛・怪異とは;呪詛と暗闘 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エル・トポ
11
佐倉の国立歴史民族博物館「陰陽師とは何者か?」に行く予定なので予習。タイトル通り図解付きで実に分かり易い。陰陽師検定試験なるものが存在するとしたら、良い参考書になった事でしょう。安倍晴明が活躍した時代は朝廷の研究機関のようなもので、学生も寮にいた。晴明は40歳まで学生だったが50歳の時に偉い官位まで上り詰めた。夢枕獏・原作、野村萬斎・主演の映画のイメージは江戸時代に浄瑠璃が作り上げたもの。蘆屋道満との対決が有名だが、陰陽師同士が直接対決するという事はあり得ず、フィクション。明治の廃仏毀釈まで続いていた驚き2023/10/22
デビっちん
7
陰陽師は平安時代にもっとも活躍し、戦国時代ごろには表舞台から姿を消していきましたが、陰陽寮は朝廷内の組織として明治までは存在していました。そんな陰陽師の歴史や起源となったもの、服飾や道具、人間関係など101もの陰陽師に関する内容が、見開き左に簡易な文章での説明、右側に平易な図が記載されている構成です。予備知識がなくても楽に読むことができる、まさに入門編といった内容でした。初詣や七草粥、節分、雛祭りといった現代のイベントは陰陽道と深くかかわっていたということがわかりました。2016/04/09
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
6
ひとつの話が見開き1ページなので読みやすいし、『図解』なだけあって非常に解りやすかったです。初心者にもおススメの1冊。2014/04/30
木倉兵馬
1
陰陽師に関する入門書のような一冊。特徴的だったのは人物列伝の部分でしょうか。安倍晴明や芦屋道満といったメジャーどころから惟宗是邦といううさんくさい上に小悪党な陰陽師まで挙げられています。より深く知りたい場合は、参考文献の中からいくつか選んで読んでいくのがいいかもしれません。2020/04/24
猫
1
よくある和製ファンタジーの中の陰陽師ではなく、歴史の中の陰陽師解説本といった感じ。