双葉新書
社内失業―企業に捨てられた正社員

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  • サイズ 新書判/ページ数 271p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784575153613
  • NDC分類 336.4
  • Cコード C0295

出版社内容情報

長引く不況の中で様々な労働問題が語られてきたが、その中で最近浮かび上がってきたのが「社内失業」。これまで社内失業のような存在は中高年の窓際族や、本人にやる気がなくサボっている社内ニートとされてきた。しかし実際は20代~30代の若い世代で、本人にやる気も能力もあるにも関わらず、企業側の事情で仕事を奪われた状態にある。

内容説明

「希望・早期退職」「リストラ」「派遣・新卒切り」「雇い止め」「内定取消」…。長引く不況の中で様々な労働問題が語られてきたが、その中で最近浮かび上がってきたのが「社内失業」だ。

目次

はじめに 社内失業とは
第1章 追い詰められる社内失業者
第2章 社内失業のイメージと実態
第3章 社内教育ができなくなった企業
第4章 社内失業を生む職場
第5章 社内失業の解決方法

著者等紹介

増田不三雄[マスダフミオ]
1980年生まれのサラリーマン時々ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まめタンク

16
皆さんは社内失業という言葉を仕ご存知でしょうか。まともな事を与えられず社内から放置され低賃金のまま雇用されている人を指す言葉です。リーマンショックに短を発した景気不況。仕事があるだけマシじゃないか。誰もがそう思うはず。しかし、社内失業は我々のすぐそばにある存在なのだ。賛否両論あるだけに意見が分かれそう本ではあるが、僕自身は背筋がゾクゾクっとなると同時にある種の恐怖を覚えてしまった。何時、何時社内失業に追い込まれるのだろう、そんな恐怖がすぐそこまで迫っているのかもしれない。2010/12/12

Humbaba

10
一度や二度の失敗ではくじけなくとも,挑戦を常に却下され続けていれば,やがて何をしても無力だと感じてしまう.一度無力だと感じてしまえば,再度ヤル気を奮い起こし提案するのは困難である.その姿を見て,ヤル気がないと判断するのは簡単であるが,そうなってしまった原因を探ることも怠ってはいけないだろう.2012/11/11

lily

4
「のんびりできて羨ましい」「忙しいのに良い身分だ」と形容されがちな社内失業だが、実態を見てみると景気の上下で仕事にあぶれた人の精神的苦悩が見て取れる。昔の窓際族と違ってやる気のある若年層や働き盛りが多く、単純な雑務ばかりでスキルが身に付かず、整理解雇のリスクに常に怯えている。全員にパソコンが支給され仕事が可視化されない、長期間新卒採用されず教育系統が確立されないなど、社内失業を生み出す要因は多岐にわたる。個人の資質でなく、組織や社会の構造上の課題であると認識して対応することが、企業全体の底上げにつながる。2017/08/17

Panico

2
社内での地獄の責め苦めいた暇潰しの惨めさは実体験としてあるので、本書の趣旨は完全に理解できるし論調、データの類にも納得が行く。が…当事者じゃない人には何十年たっても理解できない感覚だろうな、とも思う。「鬱は甘え」論と同じで。「本書を読んだ方なら社内失業が怠けでない事は既にお分かりだろう」みたいな記述もあるが、そんな物分りの良い読者がそうそういるかな?読メ登録者には少なそうではある2014/08/05

アルゴン

2
★★☆   経験者としては気持ちは分かるのですが、待っててもどうにもならないんだから社内であがいてみる、勉強する、独立する、転職するなど、とにかく行動するしかないでしょう。会社が全部面倒みてくれて成長させてくれるべきだというのはちょっと甘いような。2013/01/11

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