内容説明
フォークナーが初期の習作時代から晩年の円熟期までに書きのこした生前未発表の14の短篇を収録。濃密で壮大なフォークナーの代表的な作品群を読みとく鍵になるファン必読の興味深い短篇集である。初訳作品多数収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kero385
13
フォークナー全集第26巻は、25巻と同じブロットナー教授監修の“Uncollected Stories of William Faulkner”を元にしていて、こちらは未発表や未完の作品を集めている。注目すべきは、「親分」「退屈な話」「帰還」の同じ登場人物が語られる3篇と、「エヴァンジェリン」で、これらは、前半の3篇に「アブサロム、アブサロム!」のトマス・サトペンが、子供の頃受けた屈辱のエピソードが別の人物のエピソードとして語られ、またその南部的な因習や特権階級の持つ欺瞞さの背景が素描されている。2025/02/26
イボンヌ
2
今度は長編を読みたいと思います。2016/07/24