目次
序論(老子と荘子;荘子における老子の思想;荘子の思想の成り立ち―自学自成の人;荘子の文献)
第1部 斉同思想
(鵬の話―無差別自由の世界へ;斉同への序曲;斉同とはどういうものか―外篇17秋水篇によって;斉同のもたらす心得;斉同の道の人格化―徳;実践哲学;斉同の世界に生きる人々)
第2部 荘子の説話と語録
感想・レビュー
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Shiki Magata-ma
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非常にわかりやすい構成の書籍であった。 世の中にあるありとあらゆるものはある意味でおんなじものなのかもしれない。この言葉を厳密ではなくとも、適切なタイミングで運用していくことで、より「ケツの穴の力を抜ける」んじゃないのか。 あと、現代物理学と荘子の思想を比較するのが割と楽しい。道はそこら中に散らばっていて、時々それが物になって表れているんだという文の、道という言葉をヒッグズ場なりなんなりに置き換えてみてもかろうじて文として成立していたりする。もちろんこれを以て荘子を稀代の慧眼とするのは早計であるが。2016/06/07