感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qbmnk
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主人公が父親の経済力により高い教育を受け、ユダヤ戦争の元指導者のラビなどにも会って話をし培われた幼い知的好奇心と勇気から父親の元を偶然離れたことをきっかけに陥落したエルサレムやユダヤ人の立て籠もる砦に行き最後の戦いの渦中に身を置き経験を通して学んでいく成長の物語。ユダヤ教の戒律について「昼も夜も彷徨え」で少し知っていたので興味深く読んだ。「平和なときには考えるだけでも耐え難い残酷なことが戦争の間はほとんど一顧だにされない」ということが書いてあり戦争経験者の書いた文章として時代を超えた描写なので重い。2024/05/29