出版社内容情報
「3びきのこぶた」をすてきにひねった愉快なお話。あちこちで話題になり、幼稚園や小学校でも子どもたちが劇にして楽しんでいます。犯罪学者と人気画家のコンビによる、極上の絵本です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seacalf
203
今となっては懐かしいが小学生の頃に3匹のこぶたのお芝居でオオカミ役をやった記憶が。あの時はリアルオオカミなお面と可愛いらしいアニメ的なお面とどちらをつけるか悩んだっけ。さて、本家では悪役のオオカミくん達が今度は良い子役。反対にぶたさんがかなりエッジの効いた悪者役で登場、とんでもない振る舞いをするのだ。レンガから始まり、コンクリート、鉄条網や鉄骨など考えられる限りの家をつくるが、悪漢の前に全て失敗。しかしそれに続く意外な結末にほっこりすること間違いなしだ。2021/07/18
KAZOO
164
これは、ブタとオオカミが逆転している話で最近の子供はこのような話が好きなのでしょうね。抵抗しようとすればするほど相手はさらに強力になって、と「太陽と風」のような話です。最後は花で飾ったよわよわしいうちだけれどみんな仲良しになって、ということでハッピーエンド。2017/02/24
hnzwd
157
三匹のこぶたのパロディ絵本。三匹の優しいオオカミの兄弟に、乱暴なオオブタが、ハンマー・ドリル・ダイナマイトを使って襲いかかります。ダイナマイトによる爆破シーンはもう爽快感すら感じます。ラストはありがちと言えばそれまでですが、素敵なエンドでした。2016/05/24
ままこ
98
オオカミ可愛い♡それに対してわるいブタときたら予想以上にワイルドでとんでもなくワルだった。最後はめでたしめでたし。水彩の絵も素敵で仕草や表情も良いなぁ。シュールでほのぼの面白かった♬2021/11/20
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
98
パロディというか、これはパラレルワールド絵本。3匹のオオカミたちはそれぞれ家を作ります。お母さんの助言を受けて、悪いぶたから身を守れるよう丈夫なレンガの家にしますが、ぶたは予想を上回って極悪非道だったのです! オオカミvsぶたの攻防はどんどんヒートアップして、まさかの結末。作者のユージーン・トリビザス氏は、ギリシアの作家で犯罪学者だそうです。楽天的な読者なら、先入観で相手を判断せず、自分が変われば相手も心を開くというメッセージを受け取ることができるかも。でも、やっぱり……やって良い事と悪い事はあるよなぁ。2015/05/10