感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
212
ピーター・スピア 作。この人はオランダ生まれでアメリカのイラストレーター。ここにはたくさんの動物たち(含・昆虫)が登場する。みんながそれぞれに固有の音をたてながら。プロットはないし、擬人化も一切行われることはない。むしろ、正確な観察に基づく徹底したリアリズムである。ラフな描線に水彩で描かれた動物たちは実に表情も豊か。元版は、1971年ニューヨークで"GOBBLE GROWL GRUT"のタイトルで出版されている。これらの言葉もオノマトペから生まれたと思われるが、本書にも日本語のオノマトペと並置すると⇒2025/09/15
anne@灯れ松明の火
15
娘から、絵本棚から孫に送ってほしいとリクエストの1冊。ひたすら動物たちの鳴き声。動作音などもある。動物の名前も書いてあり、図鑑要素もある絵本。「これ、こんな鳴き声なんだ!」と驚くものもいっぱい。タイトルの「ごろろ」は何の鳴き声か、わかる? 気になる人は、読んでみて。虫の飛ぶ様子がユニークに描かれているし、あちこちに遊び心もいっぱい。でも、これを読み聞かせするのは、大変(苦笑) 見返しの前と後ろが、ちゃんと対になっている。前で、圧倒されたのか、何も言えなかったねずみ。後では、何と言ってるのかな?2023/09/24
遠い日
9
さまざまな動物たちの鳴き声から息づかいまでを如実に写し取った絵本。鳴かないものも登場したりして、思わずくすり。咀嚼音も、あくびもゴリラのドラミングも。動物たちが出す音、たてる音も再現。おもしろい!細かく描きこまれた絵をたどると、そこここでいろんなことが起きている。2016/05/03