自閉症は津軽弁を話さない リターンズ―コミュニケーションを育む情報の獲得・共有のメカニズム

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自閉症は津軽弁を話さない リターンズ―コミュニケーションを育む情報の獲得・共有のメカニズム

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  • サイズ 46判/ページ数 244p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784571420764
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C3036

内容説明

改めて自閉スペクトラム症者をどう捉えるのか、言語学・音響音声学など多面的な新たな解釈を紹介しながら、意図の読み取りなどコミュニケーションと社会的スキルに潜む情報の獲得・共有から生まれる関係性の変化のミステリーを考察するポップな専門書。充電完了、再び登場!

目次

第1部 自閉スペクトラム症の振る舞いと認知の謎(音声の絶対音感者;自閉症は熊本弁がわからない;人はどうやってことば遣いを選ぶのか―社会的関係性と心理的関係性;なぜ、ごっこ遊びでは共通語を使うのか;印象としての方言;意図とミラーニューロン―行為を見ることの意味;意図とコミュニケーション―目標とプランの読み取り;意図と協同作業―なぜ、意図を読むことが大切なのか;ルール間の葛藤―社会的ルールとオリジナルルール;社会的手がかりへの選好のパラドクス―わからないから注意を向けないのか、注意を向けていないからわからないのか;伝わる情報、広がる情報―ミームの概念;共同注意と情報の共有;もしも自閉スペクトラム症の子が25人、定型発達の子が5人のクラスがあったら)
第2部 新たなる謎(方言を話すようになった自閉スペクトラム症;再び調査開始;ケースの実態;なぜ、自閉スペクトラム症も方言を話すようになるのか―社会的スキルの獲得と関係性の変化;自閉症は日本語を話さない)

著者等紹介

松本敏治[マツモトトシハル]
博士(教育学)。公認心理師、特別支援教育士スーパーバイザー、臨床発達心理士。1987年、北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。2000~2003年、弘前大学助教授。2003~2016年9月、弘前大学教授。2011~2014年、弘前大学教育学部附属特別支援学校長。2014~2016年9月、弘前大学教育学部附属特別支援教育センター長。2016年10月~、教育心理支援教室・研究所「ガジュマルつがる」代表。長年、発達障害児者への教育相談・支援活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

honyomuhito

72
自閉スペクトラム症(ASD)の児童は津軽弁に関わらず方言を話さない(ことが多い)。何がどう違ってASDの児童は方言を話さないのか。読んでみると人間の認知能力と言語習得についての話であった。非常に興味深い。著者が乳幼児検診に関わる妻から「自閉症の子どもって津軽弁しゃべんねっきゃ(話さないよねぇ)」と言われて始まった研究はその後十数年にもわたることになる。当初ASDが方言を話さないように見えるのは独特の話し方のせいだと認識していた著者は特別支援学級の教師たちに話を聞き妻の意見に同意するものが多いことを知る。2021/07/19

サアベドラ

29
自閉症スペクトラム障害(ASD)の子供の方言(不)使用の謎に迫った本の続編。2020年刊。2部構成。1部は前著の議論の続き。前著の反響を受けて研究をさらに進展させ、自閉症の子供の周囲や社会との関わり方や社会のルールの学び方などに踏み込んで、ASDの子供が方言を使わないことの原因を深堀りしていく。第2部では、前著で取り上げられた方言を話さない自閉症の子供のその後を取り上げ、そこで持ち上がったさらなる謎に迫る。前著を楽しめた人はもれなく本書も楽しめると思う。オススメ。2020/08/10

kuukazoo

13
自閉スペクトラム症(ASD)の子どもは定型発達の子どもに比べ何が困難かを示しつつ、人はどのように社会的な生きものとなるのかを解説。当たり前にできると思っている多くのことが実はそうでもなく、いわゆる「普通」が全く単純ではないことに感銘を受けた。勉強になったが、自分の子ども時代のあれやこれやを思い出し(自分で振り返っても相当ぼんやりしていたというか、社会的スキルや常識というものを学ぶのに時間がかかった)我ながらよく生きてこれたとw。今更だが定型発達の範囲でも個人間/個人内で複雑なレイヤーがあると気づかされた。2021/01/17

タイコウチ

13
「自閉症は津軽弁を話さない」の続編だが、前著が時間軸に沿って著者が研究を深めていく様子を実体験を交えつつ報告したものとすれば、こちらは、これまでにわかったことを方言学研究や認知心理学の知見から理論的に整理した上で(これが本書の第1部として3分の2を占める)、さらなる謎を追うという内容で、やや物足りない。ひとりの研究者がちょっとしたきっかけで鉱脈に触れ、どんどん深みにハマり興味深い研究成果を明らかにしていくプロセスは面白い。人間言語の不可思議さに、方言と自閉スペクトラム症という観点から新しい光が当てられる。2020/11/16

★なおぴんコ★

8
図書館本。続編。途中までは前作の振り返りが多い。ちょっとダレる。後半は、なんと共通語から方言を話すようになったという自閉症(ASD)の子がいるという情報から再調査、研究へ。なぜ共通語だけでなく方言を話すようになったのか謎に迫ります。その鍵は「友達の和の中に入りたい!」「人と関わりたい!」その欲求から対人スキルやコミュニケーションの力が上がり、言葉が変わっていったとの結論。人を求める力ってすごいな〜と感動です。自閉症(ASD)の子だけでなく、定型発達(TD)の子にも共通するものがあり、読んで良かったです。2022/09/01

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