ＰＨＰ文芸文庫 婚活食堂〈８〉

山口 恵以子【著】

ＰＨＰ研究所（2022/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 272p／高さ 15cm
• 商品コード 9784569902531
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

めぐみ食堂にライバル店現る！？
近所に開店した居酒屋「ゑんむすび」には、恵の占い師時代の同僚が関わっていて――。
心もお腹も幸せになる人情グルメ小説シリーズ最新刊。

四谷のしんみち通りにある「めぐみ食堂」は、元人気占い師の女将・恵が切り盛りするおでん居酒屋だ。
初来店した大学生の鷲見毅は、めぐみ食堂が婚活のパワースポットだと知り、父親の敦を連れてくる。
一方、近所にオープンした「占い居酒屋　ゑんむすび」のタロット占い師は、恵の若い頃の知り合いで……。
鯛のあら炊き、菜の花とハマグリのクリーム煮、塩レバーなど、新メニューも満載の人気シリーズ第8弾！
文庫書き下ろし。

内容説明

四谷のしんみち通りにある「めぐみ食堂」は、元人気占い師の女将・恵が切り盛りするおでん居酒屋だ。初来店した大学生の鷲見毅は、めぐみ食堂が婚活のパワースポットだと知り、父親の敦を連れてくる。一方、近所にオープンした「占い居酒屋ゑんむすび」のタロット占い師は、恵の若い頃の知り合いで…。鯛のあら炊き、菜の花とハマグリのクリーム煮、塩レバーなど、新メニューも満載の人気シリーズ第８弾！文庫書き下ろし。

著者等紹介

山口恵以子［ヤマグチエイコ］
１９５８年、東京都江戸川区生まれ。早稲田大学文学部卒業。松竹シナリオ研究所で学び、脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。２００７年、『邪剣始末』で作家デビュー。２０１３年、『月下上海』で第２０回松本清張賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[しんごろ]

ライバル店が出現して、こりゃ大変かなと思ったけど、いつもどおりを貫くめぐみ食堂。それが正解だね。今回のカップル誕生は一難ありましたね。いろいろあったけど、今作は、ウチで作ってみようと思う料理が多くて、作ってみたくなりました。更に飲んだことある日本酒がたくさんあって、飲んだことある日本酒の名前が登場すると、ニンマリしちゃいました。めぐみ食堂が縁で結婚したカップルが、店に顔出して、食べて飲んでおしゃべりしてる様子が幸せそうで何より。こちらも幸せをお裾分けしてくれた気持ちになりました。

2023/03/26

[おしゃべりメガネ]

シリーズ第８弾になり、だいぶ昨今の世の中に近づきつつあります。本作でもしっかりと'流行病'について記載されており、その期間も少し落ち着いた感のある中での出来事が綴られています。８作目ともなれば、正直最初の頃のおでん屋を舞台にのんびり＆ほっこりとの雰囲気から、変わってきており、女将の「恵」が名探偵のごとく、色々なトラブルを解決していくスタイルになっています。「真行寺」さんとの関わりをもっと綴ってくれるとありがたいのですが、このくらいの登場だからこそ、いいのかもしれませんね。それにしても婚活って大変ですね。

2023/09/24

[ゆみねこ]

めぐみ食堂は商売繁昌、訪れるお客さんが次々に幸せを。近所に二匹目のドジョウを狙う占い居酒屋がオープンし、タロット占い師は恵の若い頃の知人。今巻は父の再婚を後押しする大学生、コスプレイベント、痴漢冤罪と盛り沢山だが相変わらず美味しそうなものが満載。

2023/01/31

[ジュール リブレ]

相変わらず美味しそうなメニューが並ぶ。おでん屋さんならではのタネに加えて、牛タンのおでん? 大皿の前菜5種盛り5百円はお買い得。スペインのカバ泡から始めて選り取りの日本酒もまた美味しそう。巻末のレシピ、試してみたくなる。

2023/04/03

[Karl Heintz Schneider]

東京・四谷駅前の商店街「しんみち通り」に店を構える小さなおでん屋さん「めぐみ食堂」女将の恵は、占い師だった過去を持ち男女のご縁を感じ取ることができる。店を訪れ、恋愛相談に乗るうちに店内でいくつものカップルが成立。いつしか人はこの店のことを「婚活食堂」と呼ぶように。シリーズ８作目である。「食堂のおばちゃん」に並び長期連載化しそうな気配がある。今回、めぐみ食堂の至近距離に相席食堂がオープン。その名も「占い居酒屋　ゑんむすび」店主はかつて占いの館で同僚だった女性。近くに店を出したのは偶然なのか、それとも・・・。

2023/02/28