出版社内容情報
写真家の夢を諦め、人力車の車夫をしているショーケンは、彼女に愛想を尽かされ、面倒な新人の教育係を押し付けられる等、冴えない毎日を送っていた。しかも人力車に乗ってくるお客は、なぜかずっと仏頂面な女子や、人力車デートでの告白をもくろむ女性、忍ぶ恋を抱えた老婦と訳ありの客ばかりで――。
お節介で不器用なショーケンが、自らの将来に迷走しつつも都大路を疾走、彼女たちの悩みを、ちょっと変わった京都案内で解きほぐす!?
エブリスタで連載され、大人気の青春ストーリー、待望の書籍化。
文庫オリジナル。
内容説明
写真家の夢を諦めたショーケンは、車夫のアルバイトで暮らす冴えない日々。彼女にも愛想を尽かされ、面倒な新人の教育係を押しつけられた。そんな時に限って乗ってきたのは、仏頂面の令嬢や、忍ぶ恋を抱えた老婦人、人力車での告白を目論む女子と、訳ありのお客様ばかりで…。自らの将来に迷走しつつも、全力でお客様と向き合い都大路を疾走する、ちょっぴりお節介な男の奮闘を描いた青春ラプソディ。文庫オリジナル。
著者等紹介
キタハラ[キタハラ]
東京都生まれ。京都造形芸術大学卒。小説投稿サイト「エブリスタ」にて作品を発表。2019年、第4回カクヨムWeb小説コンテスト・キャラクター文芸部門大賞を受賞した『熊本くんの本棚―ゲイ彼と私とカレーライス』(KADOKAWA)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
129
恋に人生に悩む青年の成長物語。想像してた内容とはだいぶ違ったけど、人力車に乗って京都の街を駆けめぐってるようでそこそこ楽しめました。大好きな志津屋のカスクートがちらっと出てきてにんまり。東京行きの深夜バスを降りて京都へ戻るショーケン。人間、突きつめられると本当にやりたかったことが見えてくるということか。「理屈はあとからついてくる」若いっていいなぁ。2021/10/04
よっしー
21
タイトルから、人力車の車夫がお客さんの抱えている悩みを解決に導くお話なのかと思っていたのですが…一番悩みを抱えているのは車夫本人だったようですね(笑 勿論、お客さんの問題も結果的には解決に繋がっているのですが、やや行き当たりばったりな印象です。とはいえ、流れに身を任せていた車夫の成長が見れたので良かったかな。人力車、観光地でよく見かけますが、実際に乗ったことはないので、少し気になります。2024/12/12
なみ
13
人力車の車夫のアルバイトをするショーケンが、彼女に愛想を尽かされたり、新人の教育を任されたりする話。 ちょっとずれている新人のアキラ、弁当屋の恋する乙女、あっちゃんをはじめ、キャラクターが生き生きしてて楽しかった。 フミさんが人力車に乗ってるときの、アキラが叫ぶシーンがすごく印象的。最高にカッコ良かった。2020/11/10
sugar&salt
10
お悩み相談要素はなかったような···?結局あの占い師の言ったとおりになったってことかな。2021/10/03
MAMI.
6
★★★☆☆2021/08/08