ＰＨＰ文庫 面白くて眠れなくなる遺伝子

竹内 薫/丸山 篤史【著】

ＰＨＰ研究所（2020/07発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 277p／高さ 15cm
• 商品コード 9784569900629
• NDC分類 467.2
• Cコード C0145

出版社内容情報

大好評の「面白くて眠れなくなる」シリーズの定番テーマ「遺伝子」を文庫化。最新の研究成果を含む遺伝子の様々なエピソードを紹介。

内容説明

生命科学やバイオテクノロジーなど、遺伝に関わる分野では、物凄いスピードで研究が進んでいる。しかしそうした分野のニュースは、関心があってもよくわからないという人が多いのではないか。本書では、遺伝のしくみなど、今さら人に聞けないキホンから、新型コロナウイルスやｉＰＳ細胞、長寿遺伝子などといった最近のトピックまで、遺伝にまつわるニュースのウラ側をやさしく解説する。

目次

１　面白くて眠れなくなる遺伝子（面白い名前の遺伝子たち；長寿遺伝子があるって本当！？；猫とクローン動物；キメラ動物を作ることは可能か？；ＤＮＡ捜査は信用できる？；ガンと遺伝子）
２　スリリングな遺伝子のはなし（遺伝子検査で分かること；遺伝子治療の現在；ウイルスのはなし；ヒトゲノムを解読せよ！；遺伝子組換えの真実；性の決定と遺伝子）
３　「遺伝学」とＤＮＡをめぐる冒険（遺伝学の祖メンデル；「遺伝の法則」が見つかるまで；遺伝子と染色体のあいだ；ＤＮＡと染色体；ＤＮＡの働きが知られるまで；ＤＮＡは生物の形質を伝える；二重らせんの発見；ＤＮＡの暗号とクリックの失敗；不思議なＲＮＡの世界）

著者等紹介

竹内薫［タケウチカオル］
サイエンス作家。「科学応援団」として、テレビ、ラジオ、講演などで活躍中。主な出演番組に「サイエンスＺＥＲＯ」（ＮＨＫ　Ｅテレ）など

丸山篤史［マルヤマアツシ］
１９７１年生まれ。大阪大学大学院医学系研究科単位満了退学。医学博士（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[そちゃ]

最新のコロナ情報まで掲載。浅くはなくでも広めに遺伝子について知ることができた。遺伝子組換作物がさも悪のような情報に触れていたが、別の薬や害虫による健康被害と比較して、と言われたのは目から鱗。DNA鑑定も信頼できるものと思い込んでいるけど一証拠に過ぎない内容である、など、正しい知識を得て世の中の物事を判断すべきだなと改めて考えさせられた一冊だった。

2020/07/29

[kinkswho]

三毛猫の発現遺伝子興味深い。かなり生成過程が複雑ではあるが理論的に説明可能である。 遺伝情報の発現のしかたを表す表現「優性/劣性」は近年「顕性/潜性」に変わった。教科書の説明も変わっていくから用語の使い方によって年代が分かってしまうのがちょっと辛い。 エンドウ豆の実験でおなじみのメンデルの人生は紆余曲折が多い。遺伝学への功績は死後評価されたことも初めて知った。 DNAの研究に寄与したワトソン、クリック、ウィルキンス、フランクリンの野心、思惑も垣間見える。研究者とて必ずしも公平無私な人間ばかりではない。

2021/03/26

[コウみん]

難しい遺伝学を分かりやすく語ろ！ メンデルの遺伝の法則から遺伝子の種類。私たちが知っているものを遺伝学で語った一冊。 キマイラを遺伝学的に説明したのも結構興味深く、ピカチュウの名前が入った遺伝子ってとても面白かった。

2022/06/25

[gaku]

☆☆☆ 学生時代が懐かしくなった。

2021/07/24