PHP新書<br> AI時代の最善手

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PHP新書
AI時代の最善手

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  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569859996
  • NDC分類 795
  • Cコード C0230

出版社内容情報

アルベルト・アインシュタイン、スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ──知の巨人たちが愛し、ノーベル化学賞受賞者デミス・ハサビスがAI革命の出発点と語った「囲碁」。文化からマインドスポーツへ。今、世界が再発見する盤上の宇宙。

囲碁棋士・一力遼が自身の歩みを振り返りつつ、現代囲碁とAIの関係、そして勝負の本質について綴った一冊。2024年、囲碁界最高峰の国際大会である応氏杯において、日本人として27年ぶりの優勝を成し遂げた著者は、長年閉ざされていた「世界一」の扉を自らの手で開いた。日本囲碁界が国際舞台で苦戦を続ける中での快挙は、時代を塗り替えるものであった。

本書は、その歴史的勝利に至るまでの軌跡を、冷静かつ率直な筆致で描いている。5歳で囲碁に出会い、地元の教室で腕を磨きながらプロを志すまでの過程、数多くの試練や葛藤、そして院生時代の厳しい競争が語られる。特に印象的なのは、負けて悔し涙を流しながらもすぐに前を向く幼少期のエピソードであり、そこには「他の子とは違う」と評された芯の強さが垣間見える。

囲碁界は今、AIの台頭によって劇的な変化を遂げている。従来の常識が次々と塗り替えられる中、著者はAIの知見を受け入れつつも、自らの感覚を信じて「人間としての最善手」を模索してきた。その姿勢こそが、本書のタイトルに込められた意味であり、現代の棋士が直面する新たな挑戦でもある。

勝負とは、ただ技術を競う場ではなく、自分自身と向き合い続ける場でもある。挫折と成長を繰り返しながら築き上げた信念が、一手に表れる--本書には、その覚悟と進化の過程が余すところなく記されている。囲碁ファンのみならず、AI時代における人間の可能性を考える全ての読者にとって、深い示唆を与える一冊である。


【目次】

内容説明

AI時代のプロ棋士が語る人間の強さ。AIが最善と判断する「勝率60%の手」でも、人間にとってはその後の打ち回しが難しい場合がある。たとえAIにとっては第3候補の「勝率55%の手」だったとしても、自分の得意な展開に持ち込める手を選んだほうが、勝ちにつながることも多い。AIに「依存」するのではなく、お互いを「補完」し合う関係であることが望ましい。AIを活用し、上回っていく姿こそが、人間の本当の強さなのだ。

目次

第1章 囲碁とは(囲碁は意外と身近な存在?;囲碁の歴史 ほか)
第2章 囲碁に必要な力(数字が好きな子ども時代;囲碁を通して身につけられる能力 ほか)
第3章 「AI超え」とは(コンピューター囲碁の歴史;アルファ碁の登場 ほか)
第4章 思考を支える力(自分の力を最大限に引き出すためにやってみたこと)(勝利が遠かった日々;「思い込み」というブレーキが外れたきっかけ ほか)
第5章 今後の囲碁界を考える(国内と世界における勢力図の変遷;日本と世界の差 ほか)

著者等紹介

一力遼[イチリキリョウ]
プロ囲碁棋士、河北新報社取締役。1997年、宮城県仙台市生まれ。早稲田大学社会科学部卒。5歳から囲碁を始め、13歳でプロ棋士(日本棋院)として入段。以後、2014年に四段・七段、2017年に八段、2020年に九段へ昇段。国内主要タイトル(棋聖・名人・本因坊・天元など)を数多く獲得し、2024年には国際タイトル・応氏杯で優勝、日本人として27年ぶりの世界戦制覇を成し遂げる。2025年、第49期棋聖戦四連覇、第80期本因坊戦三連覇を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

11
トップ棋士の一力遼の本。AIの活用で水を開けられていた中韓に迫り差が詰まったというのが面白い。スポーツ競技化は有力な方向性のひとつに思える。ルールはわからなくとも日本が勝ってれば応援するしね。2025/10/27

OjohmbonX

2
中国や韓国では囲碁がスポーツ、棋士がアスリートの扱いで、対局時間も短く、開始時間も夜遅くに設定され、ファンがエンタメとして楽しめる工夫がされているという話が面白かった。日本は文化や芸事としての側面が強く、それが悪いことではないが、世界的な大会で中韓の後塵を拝する要因になっている。台湾は子供の成長に良いからと塾で習わせる形で普及しているというまた違いがあるのが面白い。一力遼という人の思考そのものを知るというより、あくまで碁を知らない一般読者向けに囲碁の状況を紹介するような本。2025/11/05

TomoT

0
とてもよかった、1.2章で著者の経歴、簡単な囲碁のルールと現代社会と囲碁社会の共通点をのべた後3章で棋士の方々がどのようにaiと競争→共生してきたか、aiのプロコンについて述べ、その後4章5章でトップ棋士に至るまでの著者の苦難と打開策、囲碁界の今後の課題を述べ、普及活動で締めていた。 この本のメインは3章で、AIとの共生する時の注意点、AIが今後の社会にどのように溶け込んでいくかを示唆する内容は他プロの成功例も交えてて分かりやすく、また一般の人にも共通する部分が多くあったと思う。2025/10/29

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