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出版社内容情報
アスレは不毛な海岸地帯の街をさまよっていた。妊娠中のアリーダを連れ、住居と仕事を探していたのだ。だが、お互いだけが家族の17歳を助けてくれる者はいない。決死の思いの選択は、やがて家族の生に影を落とす。ノルウェーのノーベル賞作家による連作短篇集
内容説明
アスレは冷たい雨の中をさまよっていた。船に乗って故郷を離れ、海岸沿いの街ビョルグヴィンで、妊娠中の妻アリーダとともに宿をさがしていた。街に知り合いはおらず、孤独で貧しい17歳の二人を助けてくれる者はいなかった。彼らを支えるのは、出会ったときの幸福な記憶。故郷で行われた結婚式で、アリーダは給仕として働き、アスレはフィドルを演奏していた。この人となら、どんな困難も乗り越えられると思えた。だが、いま、アリーダは出産間近なのに雨に濡れ、疲れ果てている。もう時間がない。決死の思いでアスレが選んだ行動は―。居場所をさがしもとめる恋人たちの人生を描き、北欧理事会文学賞を受賞。ノーベル文学賞に輝くノルウェー人作家の代表作の一つである連作短篇集。
著者等紹介
フォッセ,ヨン[フォッセ,ヨン] [Fosse,Jon]
劇作家、小説家、詩人。1959年、ノルウェーのハウゲスンに生まれ、西部のフィヨルド沿いの小さな町、ストランデバルムで育つ。ベルゲン大学で文学を学ぶ。1983年に最初の小説『赤、黒』(Raudt,svart、未訳)を出版。以降、小説、詩、児童書を執筆する。1996年に最初の戯曲『だれか、来る』が上演されると、高く評価され、ノルウェー、やがて欧州での地位を確立。現在までに数々の作品が世界各地で上演されている。並行して小説も執筆しつづけ、「眠れない」(2007年)、「オーラヴの夢」(2012年)、「疲れ果てて」(2014年)を収めた本書『三部作』を2014年に刊行。その独自の形式、詩的な散文、時間と場所を超えた恋人たちの物語が評価され、翌年、北欧理事会文学賞を受賞した。2019~21年、1200頁を超える長篇小説『七部作』(Septologien、未訳)を刊行。2023年、ノーベル文学賞を受賞
岡本健志[オカモトタケシ]
大学非常勤講師(北欧文学・語学)
安藤佳子[アンドウケイコ]
東京外国語大学卒業、オスロ大学基礎教養課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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