三部作(トリロギーエン)

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三部作(トリロギーエン)

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152103598
  • NDC分類 949.63
  • Cコード C0097

出版社内容情報

アスレは不毛な海岸地帯の街をさまよっていた。妊娠中のアリーダを連れ、住居と仕事を探していたのだ。だが、お互いだけが家族の17歳を助けてくれる者はいない。決死の思いの選択は、やがて家族の生に影を落とす。ノルウェーのノーベル賞作家による連作短篇集

内容説明

アスレは冷たい雨の中をさまよっていた。船に乗って故郷を離れ、海岸沿いの街ビョルグヴィンで、妊娠中の妻アリーダとともに宿をさがしていた。街に知り合いはおらず、孤独で貧しい17歳の二人を助けてくれる者はいなかった。彼らを支えるのは、出会ったときの幸福な記憶。故郷で行われた結婚式で、アリーダは給仕として働き、アスレはフィドルを演奏していた。この人となら、どんな困難も乗り越えられると思えた。だが、いま、アリーダは出産間近なのに雨に濡れ、疲れ果てている。もう時間がない。決死の思いでアスレが選んだ行動は―。居場所をさがしもとめる恋人たちの人生を描き、北欧理事会文学賞を受賞。ノーベル文学賞に輝くノルウェー人作家の代表作の一つである連作短篇集。

著者等紹介

フォッセ,ヨン[フォッセ,ヨン] [Fosse,Jon]
劇作家、小説家、詩人。1959年、ノルウェーのハウゲスンに生まれ、西部のフィヨルド沿いの小さな町、ストランデバルムで育つ。ベルゲン大学で文学を学ぶ。1983年に最初の小説『赤、黒』(Raudt,svart、未訳)を出版。以降、小説、詩、児童書を執筆する。1996年に最初の戯曲『だれか、来る』が上演されると、高く評価され、ノルウェー、やがて欧州での地位を確立。現在までに数々の作品が世界各地で上演されている。並行して小説も執筆しつづけ、「眠れない」(2007年)、「オーラヴの夢」(2012年)、「疲れ果てて」(2014年)を収めた本書『三部作』を2014年に刊行。その独自の形式、詩的な散文、時間と場所を超えた恋人たちの物語が評価され、翌年、北欧理事会文学賞を受賞した。2019~21年、1200頁を超える長篇小説『七部作』(Septologien、未訳)を刊行。2023年、ノーベル文学賞を受賞

岡本健志[オカモトタケシ]
大学非常勤講師(北欧文学・語学)

安藤佳子[アンドウケイコ]
東京外国語大学卒業、オスロ大学基礎教養課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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starbro

141
2023年のノーベル文学賞作家、ノルウェイ人のヨン・フォッセの代表作ということで読みました。 三部作というよりも、アスレとアリーダという恋人たちの半生を描いた3つの連作短篇集、散文と小説が融合した物悲しい文章ですが、これがノーベル文学賞?という感じでした。 これならば、何時、村上春樹が受賞してもおかしくありません。 https://www.hayakawabooks.com/n/nb657129cea7f2024/10/24

遥かなる想い

81
ノルウェーの作家による短編集である。 ビョルグヴィンという町を舞台に 恋人たちの人生を描く。台詞と散文が繰り返され、 全編に雨が降り、閉塞感が漂う。 アスレと アリーダの二人はどうなっていくのか?そして その子供たちは? 幻想とリアルが混在し、不可思議な世界だが、 ひどく北欧の雰囲気満載の短編集だった。2024/12/04

chimako

65
ヨン・フォッセがノーベル文学賞受賞者だとは知らず、図書館の新着図書コーナーの印象的な表紙に惹かれ読んでみる。暗くて長いお芝居を観たような感覚。台詞もト書きも登場人物の心情も全てが句点なしに書かれ、深みに填まり身動きのとれない主人公と共に冷たい雨と空腹に耐えた。そうしなければ生きて行けない現実は、やがて彼らを更なる深みへと引きずり込む。17歳の若い二人に子どもが生まれるまで、子どもが生まれてからアスレがいなくなるまで、アリーダのその後と子どもたちの事。きっと幸せもあっただろうに、温もりのない終わり。2024/11/18

ヘラジカ

33
先に邦訳が刊行された戯曲『だれか、来る』よりも遥かに掴みどころのある散文作品。筋書きはシンプルな苦難のラブストーリーと言えるし、三部構成なためにリズミカルで、全体も見通せて読みやすい。しかし、それだけに余白や背景を読み解こうと思うと凄まじいエネルギーがいる。舞台の土壌と歴史、宗教的(聖書的)視点、文体に反して生臭さすらある人間(欲望)描写…。一筋縄ではいかない現代の寓話である。浅い読みでは太刀打ち出来たとは思えないが、終幕の美しさには文字通り息を吞んでしまった。もっと詳しい解説を読みたいところである。2024/09/05

ベル@bell-zou

20
ただ一緒にいたい。それだけだった。けれどもアスレとアリーダ、二人は若すぎた、何の力もなかった。アリーダの不吉な予感。それをふりきり破滅に向かうアスレ。還るもの、フィドル、金の腕輪。繰り返されるフレーズに言い知れない不安が眩暈のように募る。互いを何度も呼ぶ声が木霊のように響き互いを導く。青くきらめくフィヨルドの海へ。(原題Trilogien)>>繰り返される言葉と畳みかけるような会話が醸す息苦しさが浄化されたかのようなラスト。体験したことのない読み心地だった。2024/10/14

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