出版社内容情報
織田信長、豊臣秀吉、伊達政宗──戦国の雄たちに右筆として仕え、彼らの情報戦を担った男・和久宗是の生涯を描いた感動の歴史小説。
【目次】
内容説明
反りの合わない若き主君・三好義継の奸計によって信長の逆鱗に触れた「槍使い」の和久又兵衛は、すんでのところで秀吉に命を救われる。三好家を見限った又兵衛は、逆に三好家調略の功を立て、取次・交渉を担う「右筆」の和久宗是として信長の配下で働くことに。戦場で槍を振るう悦びに焦がれながら、日々筆を執り、天下人の政務を支える宗是の主君は、やがて信長から秀吉へ移る。そして現れる奥羽の雄・伊達政宗―。信長から秀吉、そして家康の世に至る、血生臭くも華々しい戦国を、その中枢で生き抜いた「交渉人」の視点で描き切った大河長編。
著者等紹介
佐藤巖太郎[サトウガンタロウ]
1962年、福島県生まれ。中央大学法学部卒業。2011年、「夢幻の扉」で第91回オール讀物新人賞を、16年、「啄木鳥」で第1回「決戦!小説大賞」を受賞。17年、デビュー作『会津執権の栄誉』で第157回直木賞候補となる。同年、同作で第7回「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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onasu
12
三好長慶に仕え、槍働きで頭角を現した和久宗是(ソウゼ)。次代の義継には直言ぶりを疎まれ、信長への使者に立った折には窮地に陥るが、折衝ぶりから秀吉に命を救われ、以後は信長、秀吉、伊達政宗の右筆として戦国の世を渡っていく。 「筆と槍」とは、腕に覚えがあるだけに、合戦の躍動感が忘れられないが、職場放棄もできないという宗是の思い。変わった視点を得られたのも幸いなら、未知の人物を追えたのも幸甚。 話の取っ掛かりは良かったが、一武人(右筆)の宗是が戦国の世の流れに顔を出し過ぎで、やや食傷気味なったのが玉に瑕。2026/08/06
chuji
4
久喜市立中央図書館の本。2025年11月初版。2024年2月〜25年7月にわたって、河北新報、山陰中央新報、新潟日報、中国新聞など各紙に順次掲載された作品を加筆修正したもの。三好長慶、織田信長、豊臣秀吉、伊達政宗に仕えて最後は豊臣秀頼の下、大坂夏の陣最後を飾った和久宗是譚。2026/07/31
terutora8
1
右筆という戦国時代とかでもなかなか主役にならない文官について書かれているけれど、ほかの大名との折衝したりしてて公務員とやること同じやないかと思いながら面白く読んだ。私の推し石田三成が本当に官僚のくせに人付き合いというか敵を作りまくっているのを同じ豊臣側なのに描かれていて本当に良い。最期の終わりだけ納得できないというか理解できないけど、それも年を取ったら違う見方ができるようになるのかもしれない…面白かった。読みやすいし好きだったのでこの作者の違うものも読みたい。2026/02/02
たかしゃん
0
戦国物はよく読むが、右筆が主役は初めて。期待してなかったが、読みやすい文体と知られた歴史的出来事に沿っていることももあり、サクサク読むことができた。 右筆の仕事は手紙や公文書を書く文官と思っていたら、補佐官であり外交官でもあったよう。知らなかったが主役の和久宗是は実在する人物のようです。2026/04/22




