出版社内容情報
警察小説と伝奇小説が融合した、傑作エンターテインメント。若い女性が都内各所で襲われ斬殺される事件が連続して発生。警視庁生活安全部の冨野は、殺害現場で謎の男鬼龍光一と出会う。祓師だという鬼龍に不審を抱く富野。だが、事件は常識では計れないものだった。
今野 敏[コンノ ビン]
著・文・その他
内容説明
若い女性を狙った凄惨な連続殺人事件が都内各所で発生した。捜査に駆り出された警視庁生活安全部の富野輝彦は、現場にあらわれた黒ずくめの男に気づく。男は鬼龍光一と名乗り、「お祓い師」をしていると言う。不審な鬼龍を警戒する富野。さらに事件の容疑者が逮捕されたものの、鬼龍は事件が『警察の手には負えない』ものだと言う。そして、彼の言葉通りに、新たな事件が発生して…。異色コンビが、不可解な事件の真相に迫る!
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。78年、上智大学在学中に「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社勤務を経て執筆活動に専念。2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞、08年『果断隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞、第61回日本推理作家協会賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
195
今野さんがこんなエロい話を描くとは意外。警察モノを得意とする今野さんらしく、共感できる人物はやっぱり警察官。何を描いても半分は警察モノになってしまうようだ。漂々として捉えどころのない陰陽、鬼龍と少年課警察官、富野。相容れなさそうな凸凹コンビが淫靡な事件を解決するのが見どころだ。超能力?的戦いは盛り上がりに欠けるような…。ラストバトルに期待したのだけれども、ラスボスが巨大化するとか触手がモジョモジョ出てくるとか、そういう下らないギミックを期待したけど皆無だった。本当に今野さんらしい。2020/02/25
らすかる
44
面白かった~。昔の菊地秀行氏の作品みたいな雰囲気。エロ+祓い師+事件なんて一気読み要素でした! せっかくの黒と白の祓い師なのにキャラが弱いのが残念だったな~。もっと濃ゆくても良いのに。陰=淫なところもわかりやすいと言えるかな? シリーズ追っかけてみよ✨2019/06/23
キキ
37
さすが今野さん。どのシリーズもあっという間に読める所が好き。そして尚且つ楽しめる。なかなか居そうでいない作家さん(^^)大好きな作家さんの一人です。2017/06/16
金吾
35
警察の要素も入り前作より面白く感じました。陰陽は解りにくい部分がありますが、亡者が事件を起こすという設定は続きを読みたくします。2020/11/01
タカシ
18
鬼龍シリーズ2作目、連続女性殺人事件を追う刑事富野は祓い師鬼龍と事件を追うが…。盛り上がりに欠けたけど読みやすかったですね。2019/01/13
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