PHP新書<br> 誰が日本を降伏させたか―原爆投下、ソ連参戦、そして聖断

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誰が日本を降伏させたか―原爆投下、ソ連参戦、そして聖断

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569859484
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0221

出版社内容情報

麻田雅文氏(10万部/読売・吉野作造賞『日ソ戦争』著者、成城大学教授)推薦!
「日本降伏の真因は米国の原爆投下か、ソ連参戦か。本書により、“原爆神話”は解体された。終戦史を再考し、通説を覆す新解釈」

米国の原爆は戦争を終わらせたのか?
第二次世界大戦で日本が降伏した要因は何か。
著者は、米国の原爆投下ではなく、ソ連参戦の効果のほうが大きかったと分析。
背景にあったのは、和平に向けてソ連の仲介に頼った日本指導層の過信と誤算だった。
また、米国は戦争の早期終結をめざしたが、二発の核使用は結果的に正当化できない選択だった。
戦後80年、我々は何を教訓とするべきか。
戦争終結研究の第一人者が長年の論争に挑む。

【本書の要点】
●「ポツダム宣言は核使用の口実だった」は誤り
●戦争終結のために原爆投下以外の選択もありえた
●日本は希望的観測から、ソ連の仲介に頼った
●昭和天皇が東郷外相と面会した本当の理由
●日米の真の同盟のため、史実を探求するべき

【目次】
第1章:戦後日米は二発の核兵器使用をどう捉えてきたか
第2章:米国はいかにして核兵器の使用に突き進んだのか
第3章:核外交かコスト最小化か
第4章:日本はいかにして降伏を受け入れたのか
第5章:核要因かソ連要因か
第6章:「妥協的和平」より「根本的解決」を選んだ米国
終章:忍び寄る現代の核の危機


【目次】

内容説明

米国の原爆は戦争を終わらせたのか?第二次世界大戦で日本が降伏した要因は何か。著者は、米国の原爆投下ではなく、ソ連参戦の効果のほうが大きかったと分析。背景にあったのは、和平に向けてソ連の仲介に頼った日本指導層の過信と誤算だった。また、米国は戦争の早期終結をめざしたが、二発の核使用は結果的に正当化できない選択だった。戦後八十年、我々は何を教訓とするべきか。戦争終結研究の第一人者が長年の論争に挑む。

目次

第1章 戦後日米は二発の核兵器使用をどう捉えてきたか
第2章 米国はいかにして核兵器の使用に突き進んだのか
第3章 核外交かコスト最小化か
第4章 日本はいかにして降伏を受け入れたのか
第5章 核要因かソ連要因か
第6章 「妥協的和平」より「根本的解決」を選んだ米国
終章 忍び寄る現代の核の危機

著者等紹介

千々和泰明[チヂワヤスアキ]
防衛省防衛研究所国際紛争史研究室長。1978年生まれ、福岡県出身。広島大学法学部卒業。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士課程修了。博士(国際公共政策)。内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)付主査、防衛研究所主任研究官などを経て、現職。専門は防衛政策史、戦争終結論。著書に『安全保障と防衛力の戦後史1971~2010』(千倉書房、猪木正道賞正賞)、『戦争はいかに終結したか』(中公新書、石橋湛山賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

breguet4194q

96
様々な事が複雑に絡み合う当時の情勢をわかりやすく説明し、しかも読みやすいです。如何にして終戦にたどり着いたのか。多面的に分析し、推論を廃して史実に基づきながら、時論を展開しています。アメリカの思惑と日本の思惑の対比が非常にクリアに説明してくれています。また、戦後とともに、現在のロシア・ウクライナの情勢にも触れ、核の脅威にも言及しています。核を扱うと言う事が、80年前の経緯とリンクさせつつ、現在はどうあるべきか。最後に著者が持論を主張して終わります。非常に勉強になりました。 2025/09/05

skunk_c

76
ちょっとタイトルに違和感。「誰が」ではなく「何が」だと思うのだが。カバーに鈴木貫太郎、トルーマン、スターリンの肖像があるからなおさら。内容は原爆使用の目的を日本本土侵攻に伴う死傷者を防ぐ「コスト最小化」がアメリカの狙いと評価し、ソ連への牽制という「核外交」説を退ける。一方で日本のポツダム宣言受諾への効果については、ソ連参戦が原爆使用よりも重要だとする。またその間の込み入った関係もきちんと論じてあり、首肯できる議論だ。歴史のIFとして「もしポツダム宣言にスターリンが署名していたら」は興味深い議論だろう。2025/09/04

ta_chanko

21
原爆投下はソ連に対する牽制か、米軍の犠牲を減らすためか。戦争の早期終結のため、アメリカはソ連の参戦を求めたが、一方で戦後のソ連の影響拡大を警戒。天皇制の廃止or存続も懸案事項。さまざまな思惑が錯綜する中、ソ連を除外して米英中3国首脳がポツダム宣言を発表。日本は最後まで一撃講和論とソ連の仲介による講和に期待。その結果が二発の原爆投下とソ連の参戦。天皇の聖断により本土決戦こそ免れたものの、大きな犠牲を払う結果となってしまった。戦争をいかにして終わらせるか。始めること以上に難しい。2025/09/09

カツ

10
タイトルに魅かれて読んでみたが肝心の「誰」の部分には言及していないので、なんかフィッシング詐欺にあったよう。終戦についての検証本としてはいいのだろうが、同じような内容の繰り返しが多く面白くない。原爆使用の理由にコスト最小化というのがあるのは初めて知ったが、実際は実戦で使ってみたかったというのが本音なのではと思う。なのでハズレ本でした。2025/08/27

TI

8
この本のキモは日本が降伏を受け入れたのは原爆かソ連の参戦かということ。結論的にはソ連参戦のようだ。直前までソ連に和平の仲介を頼んでいたからショックは大きかったようだ。2025/09/30

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