鹿鳴館の花は散らず

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鹿鳴館の花は散らず

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569857183
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

明治初期、近代国家としてスタートしたばかりで、東洋の小国に過ぎなかった日本にとって、国際的地位の向上は急務だった。
公家の娘として生まれた榮子(ながこ)は、岩倉具視の長男に嫁ぐものの、若くして死別。最後の佐賀藩主で侯爵、外交官だった鍋島直大と再婚し、その美貌と気品で「鹿鳴館の花」と讃えられるほど、外交面で活躍する。
しかし、鹿鳴館外交は条約改正に至らず、榮子は自分の役目を模索し――

内容説明

明治初期、近代国家としてスタートしたばかりで、東洋の小国に過ぎなかった日本にとって、国際的地位の向上は急務だった。公家の娘として生まれた榮子は、岩倉具視の長男に嫁ぐものの、若くして死別。最後の佐賀藩主で侯爵、外交官だった鍋島直大と再婚し、「鹿鳴館の花」と讃えられるほど、外交面で活躍する。しかし、鹿鳴館外交は条約改正に至らず、榮子は自分の役目を模索しはじめ―。“日本のナイチンゲール”と呼ばれ、赤十字活動を支えた侯爵夫人、鍋島榮子。その気高く、美しき生涯―。鹿鳴館の花と讃えられながらも、幾多の困難を乗り越え、看護の現場に参加し、ノブレス・オブリージュを全うした貴婦人を描く傑作歴史小説。

著者等紹介

植松三十里[ウエマツミドリ]
静岡市出身。東京女子大学史学科卒業。出版社勤務、7年間の在米生活、建築都市デザイン事務所勤務などを経て、作家に。2003年に『桑港にて』で歴史文学賞、09年に『群青 日本海軍の礎を築いた男』で新田次郎文学賞、『彫残二人』(文庫化時に『命の版木』と改題)で中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

154
鹿鳴館に少なからず縁があるので読みました。植松 三十里、3作目です。鍋島侯爵夫人、鍋島榮子の物語は、初読です。鹿鳴館中心かと思いきや、花は散らずなので、日本赤十字に対する貢献等、素晴らしい生涯、予想以上に良書でした。 五千円札の肖像には、津田梅子や樋口一葉よりも、鍋島榮子が相応しいかも知れません。 https://newscast.jp/news/55284532024/10/16

trazom

123
主人公は鍋島榮子。岩倉具視の長男に嫁すも夫が早逝し、鍋島直大(旧佐賀藩主、維新後は外交官)と再婚。条約改正のために夫とともに鹿鳴館で尽力したことへの空しさを晴らすように、旧佐賀藩士の佐野常民(日本赤十字社の創始者)とともに、看護婦の育成や地位向上に捧げた生涯が描かれる。薩長土肥という序列で新政府内での悲哀を託つ旧佐賀藩士の思いや、戊辰戦争での理不尽な攻撃や磐梯山の噴火などの悲劇に晒される会津の人たちへの贖罪意識など、背景となる社会情勢を踏まえて主人公の生涯を描くという、植松さんならではの丁寧な小説である。2024/09/08

ゆみねこ

77
公家の娘として生まれた榮子(ながこ)は、岩倉具視の長男に嫁ぐも若くして死別。その後岩倉の勧めで侯爵で外交官の鍋島直大に嫁ぐ。外交官夫人としてイタリアに赴任、帰国してからは鹿鳴館で中心メンバーとして活躍するが、鹿鳴館外交は失敗に終わる。その後の磐梯山噴火から赤十字の活動、榮子の素晴らしい人格と行動力は読み応えがあった。男たちの無理解との戦いでもあり、まさに本物の貴婦人の生涯を描いた良書。2024/11/26

Ikutan

70
日本のナイチンゲールと呼ばれ、赤十字活動の礎を築いた鍋島榮子。鹿鳴館の花として条約改正に尽力し、鹿鳴館外交の後、佐賀藩士の佐野氏と共に、"敵味方の区別なく救護する"という赤十字の理念に刺激を受け、篤志看護婦人会の立ち上げに奔走。磐梯山の噴火では、危険を顧みず被災地で救護活動を行い、会津藩が受けた新政府軍からの仕打ちに心痛める。そして「権力に媚びるのではなく権力を利用すればいい。」夫直大の言葉に、侯爵夫人という立場を利用して次々偉業を成し遂げた。ポーランドの子どもたちの救助もその一つ。心打たれる良書でした。2024/12/14

森の三時

27
鍋島榮子さんの生涯に焦点を当てた作品で心打たれました。不平等条約の改正に向けて取り組んだ鹿鳴館の舞踏会外交では鹿鳴館の花と呼ばれその一翼を担い、その後は日本における赤十字の発展に尽力した。ノブレス・オブリージュという言葉は言うは易し行うは難しだと思います。この当時に女性が社会で物を言うことの困難さや、これまでの日本にはない新しい制度を立ち上げ軌道に乗せるまでの困難さは、並大抵のことではなく正に信念と行動力の持ち主でした。佐賀藩の先進性や日赤と皇室の古くからのゆかりもわかり皇后陛下が名誉総裁なのも納得です。2025/03/13

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