風と雅の帝

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  • サイズ 46判/ページ数 416p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569855509
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

皇位継承が持明院統と大覚寺統で交互に行なわれていた鎌倉時代後期、量仁(光厳天皇)は持明院統の期待を背負って即位した。 しかし、幕府が倒される際、六波羅探題軍とともに京都から逃れるも追い詰められ、目の前で六波羅探題ら四百名以上の武士が自刃。捕えられた光厳は、前帝・後醍醐によって即位そのものを否定されてしまう。その後、後醍醐と敵対した足利尊氏に擁立されることで、一度は“治天の君”の座につくも、尊氏の裏切りにより、南朝の囚われの身に――。彼を慕っていた鎌倉武士の死、宿敵・後醍醐との泥沼の闘い、吉野での幽閉の日々……南北朝の動乱の中、「天皇とは何か」を真摯に考え続け、現在の“象徴天皇”にも繋がる生き方を貫いた、“忘れられた天皇”を描く、著者渾身の歴史長編小説。

内容説明

皇位継承が持明院統と大覚寺統で交互に行なわれていた鎌倉時代後期、量仁(のちの光厳天皇)は持明院統の期待を背負って即位したが、幕府を倒した前帝・後醍醐によって即位そのものを否定される。その後、後醍醐と敵対した足利尊氏に擁立されることで“治天の君”となるも、尊氏の裏切りによって南朝の囚われの身に…。己の生きる道を見失い、虚しく葛藤する中で見出した、現代にも繋がる「天皇の在り方」とは。

著者等紹介

荒山徹[アラヤマトオル]
1961年、富山県生まれ。上智大学卒業後、新聞社、出版社勤務を経て、朝鮮半島の歴史・文化を学ぶために韓国に留学。99年、『高麗秘帖』で作家としてデビュー。『魔岩伝説』『十兵衛両断』『柳生薔薇剣』で吉川英治文学新人賞候補となる。2008年、『柳生大戦争』で舟橋聖一文学賞を受賞。17年、『白村江』で歴史時代作家クラブ賞を受賞。同作で「週刊朝日2017年歴史・時代小説ベスト10」第1位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

pohcho

54
鎌倉時代後期から室町時代。天皇の系統が二つに分かれていた南北朝の頃。六波羅探題と言えばヨウムのネネを思い出すが実は何なのか覚えてなかった私。鎌倉時代も大河ドラマで初めて詳しく知ったが、その後にあたるこの時代のこともほとんど知らなくて、後に光厳帝と呼ばれた方がこんなに壮絶な一生を送られたのかと驚くばかり。逃亡中、自分の目の前で武士数百人が切腹したり、拉致されたり幽閉されたり、天皇のイメージからはほど遠い波乱万丈さだった。筋トレで身体を鍛え、いつしかそれを心のよすがにされるところは現代人のようで親近感が持てた2023/12/06

mahiro

29
南北朝動乱の中で翻弄され歴代の天皇の中からも抹消された薄幸の持明院統光厳天皇だが一人称で語られるこの作品の光厳は力強く運命をを生きていた。父や叔父からの帝王教育、北条氏に擁立されて10代で即位後醍醐によって廃帝となり、足利尊氏により復活して治天の君としての院政、勅撰集を編纂するもまた南朝に拉致され賀名生の幽閉生活目まぐるしい変転の中天皇とは何かを模索し続ける。弟との絆出家してからの修行、こんな行動的で熱い天皇だったのかな、面白かった。会話が高貴な人としては砕けすぎる感はあったが現代の読者の為敢えてかな2024/01/27

空のかなた

24
残念ながら途中で離脱。面白くなかった訳ではない。南北朝時代の北朝側の帝「光厳帝」が主人公、のちの後醍醐天皇から「どんな天皇になりたいのか?」と問われ、「その時になったら考えます」と返答する気質など、さらりと素直な青年。生まれた時から帝になるのだという父親からの怨念のようなというプレッシャーを受けつつも、それに押しつぶされる事なかった。徳を積む、帝になる前にそれを心がける姿勢等、至極真っ当。なのに過酷な運命を辿る。再読したい。北条側の動きもあり「極楽征夷大将軍」を思い出す。2024/01/24

24
歴代天皇にカウントされていない北朝の悲劇の天皇である光厳帝を主人公に据えた南北朝。荒山先生とくれば山風の再来の如き伝奇物ニンジャニンジャちょうせんちょうせんって来るかと思ったけれど、そこまでではなく。筋トレ大好き光厳帝が己なりの生涯を貫き通す姿が描かれる。帝も貴族も武士も裏切るけれど筋肉は裏切らない。後醍醐が帝とはと問われて「日本国のあるじだ」と答えたのに対し、光厳帝は「痩せ我慢だ」と答える。その人間臭さがたまらなく愛おしい。2024/01/20

信兵衛

24
単なる歴史物語にとどまらず、現在の皇室にも繋がる歴史小説の逸品。是非お薦めです。 ※今上陛下が深い感銘を受けたと述べられていた「誡太子書」、叔父である花園天皇が皇太子である量仁のために記した書だそうです。2023/10/15

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