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出版社内容情報
DNA鑑定が間違える確率を0.0001%だとした場合、DNAが一致した容疑者は、99.9999%犯人と言えるか?
例えば「公平な分配」が問題になったときに、「ただ数値上正確に半分に分ける」のではなく、「他人をうらやましいと思わずに済む分け方」を追究するのが、法的思考の考え方。
さまざまな事例に柔軟に対応し、当事者を説得し、納得してもらえる良い結論を導くための構造化された知識(スキーマ)が「法的思考」。国内外の事件や裁判から各種思考実験、シェイクスピア『ヴェニスの商人』、ドストエフスキー『罪と罰』まで、豊富な例を通じて具体的に考えながら学んでいきましょう。
内容説明
法は、運用次第で毒にも薬にもなる。
目次
第1章 法的思考とは何か(ケーキの分け方;『ヴェニスの商人』の法律学―ポーシャの判決;法的思考の特徴)
第2章 法律の点検(世界は法で覆われているか;立法爆発の時代 ほか)
第3章 事実認定(『十二人の怒れる男』;目撃情報のあいまいさ ほか)
第4章 法律論に潜む価値判断(法律論は価値判断の押し付けではない;メタ「正義論」;正義論の見取り図;4象限マップ)
第5章 法的思考を使ってみよう(元号法;足利事件;部屋割り問題とマーケット・デザイン;改めて「法的思考」を考える)
著者等紹介
野村修也[ノムラシュウヤ]
中央大学法科大学院教授。森・濱田松本法律事務所客員弁護士。1962年函館市生まれ。西南学院大学法学部助教授を経て、1998年中央大学法学部教授、2004年より現職。1998年に金融監督庁(現・金融庁)参事に就任して以来、同庁顧問、総務省顧問、厚労省顧問などを務めた。郵政民営化委員、年金記録問題検証委員、国会の原発事故調査委員などを歴任。多数のメディアでMCやコメンテーターを務める。伝統ある中央大学陸上競技部の部会長でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。