PHP新書<br> 指導者(リーダー)の不条理―組織に潜む「黒い空気」の正体

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PHP新書
指導者(リーダー)の不条理―組織に潜む「黒い空気」の正体

  • 菊澤 研宗【著】
  • 価格 ¥1,155(本体¥1,050)
  • PHP研究所(2022/12発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 279p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569853673
  • NDC分類 336.3
  • Cコード C0230

出版社内容情報

「黒い空気」を知らない人は合理的行動で失敗する。
佐藤優氏推薦!
(作家・元外務省主任分析官)

人と組織は合理的に失敗する。とくに日本の組織において表面化するこの「不条理」のメカニズムの解明に長年挑んできた著者。その積年の研究を発展させ、経営学者、組織論の研究者としての「不条理」研究の集大成として書き下ろしたのが本書である。
失敗する組織内では、指導者たちの合理的な判断によって、「やましき沈黙」が生じる。そして、どこかに潜んでいた「黒い空気」が、いつのまにか組織全体を覆ってしまうと著者はいう。
日本の「空気」の研究においては、これまで故・山本七平氏の論が多くの読者に支持を得てきたが、グローバル化にのみこまれ、変質し続ける日本社会において、その論を超える社会・組織の分析が必要とされているなか、著者は自らの幅広い学問知識を援用してこの難題に挑戦した。
日本近代の戦史から現代の企業経営史まで、絶えることのない「不条理」現象に着眼し、最新経済学やダイナミック・ケイパビリティ論などの経営学、さらにはカント哲学を援用して、組織を汚染し、破滅に至らせる病への処方箋を、現代を生きるリーダーに向けて提示する。
悲劇の戦史からの学びを、自らの仕事・経営に生かすことを願うリーダーたちに贈る著者渾身の書き下ろし!

【本書の構成】
序章◆日本の戦史にみる失敗の真因――指導者は不条理な「黒い空気」に覆われて失敗する
第1章◆「不条理」への経済学的挑戦――戦史にみる「黒い空気」発生のメカニズムと最新経済学
第2章◆「不条理」への経営学的挑戦――ダイナミック・ケイパビリティ論とドラッカー経営論の援用
第3章◆「不条理」への哲学的挑戦――哲学者カントの「理論理性」と「実践理性」の援用
結章◆不条理な「黒い空気」に支配されないための処方箋――「理論理性」と「実践理性」の重層的なマネジメントが鍵となる

内容説明

人と組織は合理的に失敗する。とくに日本の組織において表面化するこの「不条理」のメカニズムの解明に挑んできた著者。その長年の「不条理」研究を発展させ、集大成として書き下ろしたのが本書である。失敗する組織内では、指導者たちの合理的な判断によって、「やましき沈黙」が生じ、潜んでいた「黒い空気」が、いつのまにか組織全体を覆ってしまう。日本近代の戦史から現代の企業経営史まで、この絶えることのない「不条理」現象に着眼し、本書では最新経済学や経営学、さらには哲学を援用して、組織を汚染し、破滅に至らせる病への処方箋を、現代を生きるリーダーに向けて提示する。

目次

序章 日本の戦史にみる失敗の真因―指導者は不条理な「黒い空気」に覆われて失敗する(「戦艦大和の沖縄特攻」はなぜ実行されたか;「戦艦大和の沖縄特攻」に対するこれまでの定見 ほか)
第1章 「不条理」への経済学的挑戦―戦史にみる「黒い空気」発生のメカニズムと最新経済学(不条理な「黒い空気」と戦争指導者たち;日本の戦史を「取引コスト理論」で読みなおす ほか)
第2章 「不条理」への経営学的挑戦―ダイナミック・ケイパビリティ論とドラッカー経営論の援用(ダイナミック・ケイパビリティ論による理論的解決とその可能性;ドラッカー理論と「黒い空気」支配からの回避 ほか)
第3章 「不条理」への哲学的挑戦―哲学者カントの「理論理性」と「実践理性」の援用(「理論理性」の再把握;道徳的に価値判断をする「実践理性」の再把握 ほか)
結章 不条理な「黒い空気」に支配されないための処方箋―「理論理性」と「実践理性」の重層的なマネジメントが鍵となる(「重層的マネジメント」とは何か;「不条理」の克服に向けて―戦史と現代の事例比較から ほか)

著者等紹介

菊澤研宗[キクザワケンシュウ]
1957年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業。同大学大学院博士課程修了後、防衛大学校教授、中央大学教授などを経て、2006年から慶應義塾大学商学部商学研究科教授。この間、ニューヨーク大学スターン経営大学院、カリフォルニア大学バークレー校ハース経営大学院で客員研究員。専門は新制度派経済学(組織の経済学)とダイナミック・ケイパビリティ論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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C-biscuit

14
新品購入。興味深いタイトルである。中身も非常に面白ろかった。合理的失敗のことをこの本では「不条理」と呼んでいる。この本ではその不条理を克服する方法も論じられており、結局のことろ哲学的な話になるのである。人間に元々備わっている良心本心の部分だと認識。気咎めがある行為はやはりリーダーとしてもすべきでないとの再認識。太平洋戦争や現在の経営者や不祥事を起こした会社など事例を活用しながら、なるべくしてなる「黒い空気」に包まれる情景もよく説明している。今なお、さまざまな場面にそのようなものが存在しているようにも思う。2023/01/06

Porco

13
日本人は非合理な「空気」によって間違った判断をしてしまう。その「空気」は、日本人が一神教を信仰していないから生じる、という山本七平氏の有名な論への批判から始まります。著者によると、「空気」は、「取引コスト」も含めた合理的な損益計算の結果、生じるもの。つまり、正しい行動をとるために他人を説得したりするのが大変すぎる、という合理的判断。そして、そこから脱して正しい行動をとるためには、カントの言う「実践理性」、つまり道徳的な判断が必要だということです。結論は、当然と言えば当然のことですが、議論の進め方が面白い。2024/09/13

hiyu

7
不条理に込められた意味について、カント等も交え、すんなりと理解できた気がする。同時に意図自体は分かるのだが、途中、こういう解釈では一面的ではないかという印象もないわけはなかった。この点自分自身、感情的になっているという自覚はあるのだが。2023/10/06

難波猛

6
#読書 ◆組織は合理的に失敗する=不条理 ◆「合法的な不適切」に進む「黒い空気」を浄化する ◆取引コストが大きいと非効率や不正を合理化する ◆損得勘定や経済的合理性に道徳的勇気と倫理的正当性を加えた重層的マネジメントが必要 ◆頭の良いリーダーほど見えない取引コスト(人間関係や利害関係)が分かり「黒い空気」で決断する ◆パラダイム変革には膨大な取引コストが必要 ◆リーダーのダイナミックケイパビリティ(変革能力)が重要 ◆理論理性(他律的行動=無責任と傍観)だけでなく実践理性(正しさ、人間主義的)が必要2023/04/12

miohaha

6
負けるとわかっているのに米国との戦争に進んだ日本とコロナ感染拡大下でオリンピックパラリンピック開催に踏み切った日本。そこには黒い空気が存在したということ。リーダーとして、黒い空気を晴らし、正しい判断をするにはとうあるべきか考察しています。自分の会社や我が身を振り返りつつ読みました。2023/01/18

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