内容説明
指名手配中の弟の居場所を捜査当局に教えなかった兄は、その行為を責められるべきなのか?論議を呼ぶテーマの向こうに見え隠れする「正義」の姿とは?日常のアクチュアルな問いに切りこむ斬新な哲学対話が、世界の見方を大きく変える。知的興奮に満ちた議論は感動のフィナーレへ。NHK教育テレビで放送された「ハーバード白熱教室」の第7回~12回、および東京大学特別授業の後篇「戦争責任を議論する」を収録。
目次
第7回 嘘をつかない教訓
第8回 能力主義に正義はない?
第9回 入学資格を議論する
第10回 アリストテレスは死んでいない
第11回 愛国心と正義 どちらが大切?
第12回 善き生を追求する
東京大学特別授業(後篇)―戦争責任を議論する
特別付録 『それをお金で買いますか』より 序章 市場と道徳
著者等紹介
サンデル,マイケル[サンデル,マイケル][Sandel,Michael J.]
1953年生まれ。ハーバード大学教授。専門は政治哲学。ブランダイス大学を卒業後、オックスフォード大学にて博士号取得。2002年から2005年にかけて大統領生命倫理評議会委員。1980年代のリベラル=コミュニタリアン論争で脚光を浴びて以来、コミュニタリアニズムの代表的論者として知られる。類まれなる講義の名手としても著名で、中でもハーバード大学の学部科目“Justice(正義)”は、延べ14,000人を超う履修者数を記録(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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